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嫌われる勇気

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
(2013/12/13)
岸見 一郎、古賀 史健 他

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kindle版 嫌われる勇気

満足度★★★★
付箋数:24

ある男性が、喫茶店で本を読んでいると、
側を通りかかったウェイターが、男性の上着にコーヒーを
こぼしてしまいました。

買ったばかりで一張羅の上着だったので、男性はカッとなって、
大声でウェイターを怒鳴りつけました。

普段は温厚な男性でしたが、この時ばかりは怒りに駆られて、
店内に響くような大声で怒鳴り散らしてしまったのです。

なぜ、男性はそのような行動を取ったのか?

その説明のために2つの考え方があります。

1つは、過去にある「原因」が元で、今の行動が起こった
と考える「原因論」。

もう1つは、今、達成したい「目的」のために行動を起こした
と考える「目的論」。

先ほどの喫茶店で怒った男性の例では、一般的に、
「コーヒーをこぼされた」ことが原因で、怒鳴ったと
解釈する人が多いでしょう。

怒りの感情に衝き動かされ、考える間もなく
とっさに行動を取ったと考えるのです。

一方、目的論では、「大声を出す」という目的を果たすために
怒りの感情を作ったと解釈します。

つまり、その男性はミスを犯したウェイターを屈服させ、
自分の言うことをきかせたかった。

その手段として、怒りという感情を捏造したと考えます。

怒りとは、一瞬の感情ですが、実は出し入れ可能な「道具」。

わざわざ大声をあげなくても、言葉で説明すれば、
ウェイターは丁重にお詫びをし、然るべき対応をしたことでしょう。

しかし、その男性は言葉で説明する手順を面倒に感じ、
無抵抗な相手を、より安直な方法で屈服させようとした。

その道具として、怒りの感情を使ったのです。

この「目的論」が、本書で紹介される「アドラー心理学」の中の、
代表的な1つの理論です。

  「本書は、フロイト、ユングと並び “心理学の三大巨頭” と
  称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、
   “青年と哲人の対話篇” という物語形式を用いてまとめた一冊です。
  欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、 “どうすれば人は
  幸せに生きることができるのか” という哲学的な問に、
  きわめてシンプルかつ具体的な “答え” を提示します。」

アルフレッド・アドラーさんは、オーストリア出身の精神科医で、
20世紀初頭にアドラー心理学を創設しました。

元々はフロイトさんとも同じ精神分析協会に所属していましたが、
学説上の対立から袂を分かち、独自の理論に基づく
「個人心理学」を提唱しました。

  「トラウマ」は存在しない。
  すべての悩みは「対人関係の悩み」である。
  人は変わるこができ、世界はシンプルで、誰もが幸せになれる。

あの大前研一さんも、実はアドラー心理学を高く評価しています。

大前さんは、心理学は根本的にフロイト心理学と
アドラー心理学の2派しかないと考えます。

そして、自身も心の持ち方で人生は変わると考えるアドラー派。

だから大前さんは、人生で「私にはできない」と思ったことは
一度もないそうです。

行き詰まった時に、私たちが知りたいのは、「原因」ではなく、
これからどうすべきかという「対処法」です。

本書は、その点を曖昧にせず、しっかりと言及していますから、
今までかかっていたモヤが、スッキリと晴れたと感じた人も
多いと思います。

この本から何を活かすか?

デール・カーネギーさんの『人を動かす』や『道は開ける』。
スティーブン・コヴィーさんの『7つの習慣』。

本書を読むと、これらの世界的ベストセラーにも、
アドラーさんの思想が色濃く反映していることが分かります。

その意味でも、本書のサブタイトルにもなっている
「自己啓発の源流」に、偽りはありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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| | 2014/10/16 13:43 | |















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