「朝30分」を続けなさい!

「朝30分」を続けなさい!人生勝利へのスピード倍増!朝勉強のススメ
(2007/12/13)
古市 幸雄 商品詳細を見る
満足度★★★
本書は、当たり前のことを継続できない人に、
「喝」を入れるための本です。
・やる気がないなら、やらなければいい!
・脱落するのは、あなたの自由
・いい加減、目を覚ませ!
・それでも勉強したくないなら、勉強しなくていい!
以上は、著者・古市幸雄さんが入れる「喝」の一例です。
冒頭で、「コツコツ勉強・努力を嫌う人、実践しない人が
読む本ではありません。この本の対象者以外は読まないでください。」
と書かれていますが、古市さんの本心は真逆です。
コツコツ努力を実践する人に、
「目を覚ませ!」なんて言うのもおかしな話ですし、
タイトルになっている“30分を続けなさい”というのも、
現在、努力ができていない人が「30分なら、できるかも」と思って
この本を手にすることを期待したものでしょう。
差別化するなら他人の3~5倍のインプット量が必要と、
第6章に書かれていますが、
30分ぐらいの勉強時間では、あまり効果がないことは、
古市さん自身が、一番よく知っているはずです。
前作『「1日30分」を続けなさい!』の主張と重複する部分も多いので、
ある程度、書店で目を通してから、
購入するかどうかを決めた方がよいでしょう。
自分が弛んでいると自覚がある人は、本書のようにビシッと
言ってくれる本を読むと、「やらなくちゃ!」と思えるはずです。
ちなみに、私は本書ではエピローグが、一番グッときました。

古市さんは、「立ち読み」を否定しています。
良書は何度も読み返す必要があるし、
立ち読みで“知ったつもり”になるのは、勘違いも甚だしい、
といったことが書かれています。
私は、立ち読み肯定派なので、この考えには反対です。
どんな良書でも、その人に合う合わないがありますし、
本と巡り合うタイミングもまた重要です。
実際に、立ち読みだけで事足りる本もありますから、
別に肩ひじ張らずに、立ち読みしてから、あるいは、
図書館で借りてから、気に入れば購入するというスタイルでも
良いのではないでしょうか。
(これは、タイトルだけを見て、ネットで注文して失敗する
私の反省の弁を含んでいます)
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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