活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

脳を活かす勉強法

2008年04月03日
0

脳を活かす勉強法
脳を活かす勉強法
(2007/12/04)
茂木 健一郎 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、最近流行の勉強本と比較すると、
細かなテクニックは、あまり書かれていません。

それは、なぜか?

その理由を、著者の脳科学者である茂木健一郎さんが、
はっきり書いている訳ではありませんが、
基本的に本書の勉強法では、細かなテクニックは不要だからです。

なぜ、テクニックが不要なのかと言うと、
本書の勉強法の最大のポイントは、
「脳を暴走させる」ことにあるからです。

暴走している脳にとっては、テクニックなど些細なことなのです。

それでは、いかにして脳を暴走させるのか?

ここでのキーワードは「快感」です。

ある勉強に没頭 → 小さな達成感 → 快感物質のドーパミンが分泌
→ くせになる → 更に達成感を求め没頭 → 同じサイクルを繰返し暴走

これを本書では、学習強化サイクルと呼んでいます。

軽い気持ちで麻薬に手を出した人が、その快感がやめられなくなって
麻薬中毒に陥る過程を、人為的に作っていく。

「脳をドーパミン中毒」にして、やめられなくするということです。
中毒になった脳にとっては、テクニックなど必要ありません。

こう書くと、なんだか恐ろしいように感じますが、
実際に本書では、このように形容しているわけではないので、
ご安心ください。

本書は、脳科学の専門用語を散りばめて説得力を高めつつも、
非常に平易で読みやすく書かれています。

誰もが、過去の経験からなんとなく分かっていたことを、
納得できるように、理由を説明してくれています。

私にとっては、目からウロコというより、
読んでスッキリという感じの本でした。

この本から何を活かすか?

「朝は脳のゴールデンタイム」

寝ている間に記憶が整理され、目覚めた時は脳がクリアな状態に
なっているとは、よく言われていることです。

茂木さんは、思考の整理のため、
朝起きてすぐブログをアップするそうです。

私も起きてすぐに、前日に読んだ本の内容を抽出(メモ)する
ことが多いですが、一気に記事にしない時がほとんどです。

本を読む → 時間を置く(寝る) → 内容抽出 
→ 時間を置く(散歩など) → 記事

ちょっと間を置くことで、考えが熟成される感じがしますが、
すぐに記事にした方が良いのかな?

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
   

関連記事

気に入ったらシェア!

ikadoku
この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

コメント0件

コメントはまだありません

トラックバック4件

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
  • 以前に,本を読むことは自分への投資であることを述べた。しかし,いざ本を読もうとすると,なかなか続かないことが多いのではないだろうか?「時間がない」という理由については,「時間をつくる」ことで対処することができるが,何より本を読むこと自体に飽きてしまった...

    2008.04.03 (Thu) 08:46 | 金時まめ知識
  • 脳を活かす勉強法キーワード:  茂木健一郎、脳、勉強法、強化学習、ドーパミン脳科学者による勉強法の本。以下のような内容となっている。脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き 「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える 「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる ...

    2008.04.17 (Thu) 23:18 | Type5w4のBook Diary
  • 脳を活かす勉強法キーワード:  茂木健一郎、脳、勉強法、強化学習、ドーパミン脳科学者による勉強法の本。以下のような内容となっている。脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き 「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える 「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる ...

    2008.04.17 (Thu) 23:18 | Type5w4のBook Diary
  • 脳を活かす勉強法(2007/12/04)茂木 健一郎商品詳細を見る 茂木さんは人間の脳について強い情熱をもって思考している人の一人だと思う。そんな人...

    2008.05.17 (Sat) 06:21 | hobo-sickboy-