脳を活かす勉強法
脳を活かす勉強法
(2007/12/04)
茂木 健一郎 商品詳細を見る
満足度★★★
本書は、最近流行の勉強本と比較すると、
細かなテクニックは、あまり書かれていません。
それは、なぜか?
その理由を、著者の脳科学者である茂木健一郎さんが、
はっきり書いている訳ではありませんが、
基本的に本書の勉強法では、細かなテクニックは不要だからです。
なぜ、テクニックが不要なのかと言うと、
本書の勉強法の最大のポイントは、
「脳を暴走させる」ことにあるからです。
暴走している脳にとっては、テクニックなど些細なことなのです。
それでは、いかにして脳を暴走させるのか?
ここでのキーワードは「快感」です。
ある勉強に没頭 → 小さな達成感 → 快感物質のドーパミンが分泌
→ くせになる → 更に達成感を求め没頭 → 同じサイクルを繰返し暴走
これを本書では、学習強化サイクルと呼んでいます。
軽い気持ちで麻薬に手を出した人が、その快感がやめられなくなって
麻薬中毒に陥る過程を、人為的に作っていく。
「脳をドーパミン中毒」にして、やめられなくするということです。
中毒になった脳にとっては、テクニックなど必要ありません。
こう書くと、なんだか恐ろしいように感じますが、
実際に本書では、このように形容しているわけではないので、
ご安心ください。
本書は、脳科学の専門用語を散りばめて説得力を高めつつも、
非常に平易で読みやすく書かれています。
誰もが、過去の経験からなんとなく分かっていたことを、
納得できるように、理由を説明してくれています。
私にとっては、目からウロコというより、
読んでスッキリという感じの本でした。この本から何を活かすか?
「朝は脳のゴールデンタイム」
寝ている間に記憶が整理され、目覚めた時は脳がクリアな状態に
なっているとは、よく言われていることです。
茂木さんは、思考の整理のため、
朝起きてすぐブログをアップするそうです。
私も起きてすぐに、前日に読んだ本の内容を抽出(メモ)する
ことが多いですが、一気に記事にしない時がほとんどです。
本を読む → 時間を置く(寝る) → 内容抽出
→ 時間を置く(散歩など) → 記事
ちょっと間を置くことで、考えが熟成される感じがしますが、
すぐに記事にした方が良いのかな?
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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