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体感する宇宙

体感する宇宙体感する宇宙
(2014/04/10)
竹内薫

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kindle版 体感する宇宙

満足度★★★
付箋数:20

あなたは、無重力を体験したことがありますか?

無重力でパッとイメージするのが、宇宙船や宇宙ステーションで、
宇宙飛行士がふわふわと漂っているシーンです。

まだ一般の人が簡単に宇宙に行ける時代にはなっていませんから、
無重力を体験したことがある人は少ないでしょう。

遊園地にあるアトラクション、「フリーフォール」に
乗ったことがある人は、わずか数秒間ですが、
無重力を味わったことがあるはずです。

しかし、宇宙船やフリーフォールに乗らなくても、
もっと簡単に無重力に近い状態を「体感」することができます。

  「1分間、逆立ちをしてみよう。」

すると、いったいどうなるか?

多くの人は、頭に血が上って頭が重いと感じるでしょう。

  「その、頭が重くてくらくらする感覚が無重力だ!」

私たちの体は、普段、地球の重力の影響を受けて
生活していますから、血液などの体液は足に向かって
引っ張られる状態になっています。

しかし、重力がなくなると血液などが足の方に
引っ張られなくなり、頭の方に溜まってしまうそうです。

無重力でむくんだ顔が「ムーンフェイス」と呼ばれるのは
このためです。

ですから、1分間逆立ちをした後の、頭に血が上って
くらくらする感覚は、無重力になった状態と似ているのです。

無重力というと、ふわふわと浮いた楽しそうなイメージですが、
実際には体調が悪くなることが多いようです。

顔がむくむ以外にも、足で体重を支える必要がないので、
下半身の筋肉が落ちて骨が細くなり、
宇宙飛行士の中には、宇宙飛行の後に心臓や脳に
重大な疾患が見つかったケースもあるとか。

さて、本書はサイエンスライターの竹内薫さんが贈る、
「体感する」シリーズ第2弾。

前作は「数学」を体感しましたが、今回は「宇宙」を体感します。

本書で体感するのは、宇宙、相対論、磁場、超新星爆発、
ヒッグス粒子など、全部で30項目。

後半は「体感してみよう!」という切り口ではなく、
「もしも○○だったら・・・」と少し視点を変えていますが、
基本的にはイメージしにくい宇宙に関する現象を、
私たちが日常で体験できることに比喩して感じとるのが、
本書のコンセプトです。

「ちょっと、それは無理矢理じゃないの?」と感じるものも
ありますが、その大胆さが魅力。

理科の先生が、喩えて説明するための
授業のネタ本にもなりそうです。

例えば宇宙定数の説明をするときも、
「アインシュタインの重力場方程式の中に現れる宇宙項の係数」
と説明するよりも、本書の体感例で説明した方が
よりリアルに伝わります。

  「半沢直樹になったつもりで理不尽な上司に接してみよう。
  するとどうなる?
  理不尽さに屈せず “倍返ししてやる” と思った瞬間、
  その圧力に負けずに跳ね返す力が宇宙定数なんだ!」

宇宙定数は相手の圧力以上に跳ね返す力で、それがなければ
私たちの世界はぺちゃんこに潰れてしまうかもしれないそうです。

この本から何を活かすか?

本書第2部の「もしも」シリーズからも1つ紹介します。

  「もしも、キャリアOLと専業主婦が “幸せ勝負” をしたら?
  それが、 “ローレンツ収縮” だ!!」

バリバリ働くことにやりがいを感じるキャリアOLと、
家族の世話や趣味の時間を持つことに喜びを感じる専業主婦。

互いに相手が損していると主張しても、
幸せの尺度が違うので、客観的にどちらが幸せかは
判断できません。

ローレンツ収縮も、お互いに損しているように見えるけれど、
客観的には判断できないもののようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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