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シンプルな戦略

シンプルな戦略: 戦い方のレベルを上げる実践アプローチシンプルな戦略: 戦い方のレベルを上げる実践アプローチ
(2014/03/14)
山梨 広一

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Kindle版 シンプルな戦略

満足度★★★★
付箋数:25

  「優れた戦略は本来シンプルなものだ。
  どんなにチャレンジングな目標を目指しても、非常に困難な
  経営環境に直面している場合でも、それを乗り越え目標を
  達成するための戦略はシンプルに作り上げられるべきだ。」

このように、語るのはマッキンゼーで1995年から
パートナーを務める山梨広一さん。

当ブログで山梨さんの著書を紹介するのは、
プロヴォカティブ・シンキング』以来の2冊め。

優れた戦略は、考え抜かれ磨きこまれた結果、
シンプルになるというのが山梨さんの持論。

もちろんシンプルだからといって、作るのが簡単だったり、
実行するのが容易であることはありません。

しかし、考え抜かれてシンプルを極めた戦略には、
ブレずに現状を打破するだけの力強さがあります。

それでは、シンプルな戦略とはどういうものなのでしょうか?

まずは、その戦略を「一言」で言えること。

達成したい目標が明快で、目指す方向性が示され、
なぜその戦略が良いのかもクリアになっていること。

戦略を一言で表すことができると、大きな組織においても
誰にでも伝わりやすく、覚えやすくなり、
組織の隅々まで、共有することができるのです。

次に、効果的な戦略の3大基本要件を満たしていること。

3大基本要件とは、次の3つの質問に答えられることのようです。

  Q1. 顧客にとって、うれしいことかどうか(顧客価値)
  Q2. それは他の会社とは違うのか(差別化)
  Q3. 自社は儲かるのか(収益性)

優れた戦略は、この3つの質問に「はい」と答えられ、
その根拠を聞かれたら、各質問に対し3つずつ明快な理由が
述べられることが望ましい。

本書では、このようにシンプルな戦略の要件を定義し、
その作り方の基本、それを応用した戦略構築のパターンを
解説します。

事例としては、いくつもの企業が取り上げられていますが、
実名で登場するのは、ファーストリテイリング(ユニクロ)、
ZARA、すき家、サントリーなどそれほど多くはありません。

ちなみにユニクロの戦略は、「独自の付加価値を持った
目玉となる戦略商品をとにかく徹底的に最大限売る」こと。

一方、同じアパレル企業でもスペインのZARAは、
ユニクロとは対極にある戦略を取ります。

ZARAの戦略は、「今流行っているものをリードタイムなしで
多品種少量生産し、在庫を持たず売り切れ御免で売り切る」。

同じアパレルメーカーでも真逆の戦略を取る
ユニクロとZARAですが、山梨さんが見る限り、
この2社はシンプルな戦略の代表例です。

こういった実例を踏まえ、本書では戦略の基本的な作り方を
6ステップで解説します。

  ステップ1. 戦略目的を設定する
  ステップ2. 境界条件の再定義
  ステップ3. 環境分析と洞察
  ステップ4. 課題の抽出
  ステップ5. 戦略的方向性の創出
  ステップ6. まとめ上げ

本書は、本当に強い戦略を作るための、
実践的な方法が示された、使える戦略本となっています。

この本から何を活かすか?

  「洞察には何よりユニークさが大切だ。すでに議論されている
  ことや他人と同じものでは、価値のある洞察とは言えない。
  人と同じものを見てそこからいかに人と違う意味を
  読み取ることができるか。それによって、イノベーションや
  差別化された戦略が導き出されるのである。」

同じものを見ても、人と違う意味を見出すには、
日頃から自分の頭で考える習慣を
身につけておく必要がありそうですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 09:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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