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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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第五の権力

第五の権力---Googleには見えている未来第五の権力---Googleには見えている未来
(2014/02/21)
エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン 他

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満足度★★★
付箋数:22

  「毎朝の起床シーンに、目覚まし時計はない―少なくとも、
  設定した時刻にアラーム音が鳴るような目覚まし時計はない。
  代わりに、淹れたてのコーヒーの香りと、自動で開くカーテン
  から差し込む朝陽、それにハイテクベッドが施す穏やかな
  背中へのマッサージが、目を覚まさせてくれる。
  目覚めも爽やかだ。マットレスには睡眠リズミを監視する
  特別なセンサーが入っていて、眠りの浅い、最適なタイミングで
  起こしてくれる。」

どこかの三文SF小説に出てきそうな、朝の風景ですが、
これが本書に描かれる「コネクティビティ」がもたらす未来の一面。

2025年には、世界人口が80億人に達すると推定され、
本書では、そのほとんどがオンラインでつながる未来を予測します。

あらゆる人々が、手軽にネットワークにつながった世界は
いったい、どのように変わるのでしょうか?

本書は、Google会長のエリック・シュミットさんと、
Googleのシンクタンク、Google Ideasの創設者である
ジャレット・コーエンさんが共著で描くデジタル社会の未来図。

シュミットさんについては、説明不要だと思いますので、
コーエンさんについて、少しだけ紹介しておきます。

なぜなら、本書のかなりの部分は、コーエンさんによって
書かれている感じがするからです。

コーエンさんは、1981年生まれで、まだ30代前半。

史上最年少の24歳で米国務省の政策企画スタッフに採用され、
コンドリーザ・ライスさんや、ヒラリー・クリントンさんの
政策アドバイザーとして、デジタルツールを活用した戦略を
推進しました。

また、国家テロ対策センター所長諮問委員会のメンバーでも
あるので、その経験が「テロリズムの未来」の章などに
生かされています。

本書が描くのは、コネクティビティがもたらす夢のような
未来だけではなく、報道やプライバシー、国家、革命、
テロ、紛争と戦争など、社会がどのようなリスクを持つかを
見通しています。

こういったリスク予測の部分が、本書の一番のキモ。

これらは、単なる机上のシミュレーションではなく、
実際にコーエンさんとシュミットさんが、
世界中の多くの国を周って見てきた知見も反映されています。

グーグル的というより、シンクタンク的なIT世界の
ロードマップといった印象です。

  「これから起こること、そして私たちが本書で説明しようと
  してきたことは、いわば “2大文明物語” である。
  一方には、数千年かけて発達してきた “現実の文明” があり、
  もう一方には今まさに形になりつつある “仮想文明” がある。
  (中略)仮想文明と現実文明が、互いに影響を与え、
  互いを形づくるうちに、適切なバランスをとるようになり、
  両者のバランスによって、私たちの世界は方向付けられるだろう。
  この多次元な世界は、完全無比とはいかないが、
  想像以上に平等主義的で風通しがよく、
  興味深いものになると、私たちは信じている。」

400ページ超の大作で、多少の冗長感はありますが、
時折見せる過激で辛辣な表現もあり、
飽きずに最後まで読むことができました。

但し、シュミットさんの考えや思想を求めて読むと、
少し期待はずれと感じるかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の中でも、先日、米国で一般発売された
ウェアラブルコンピュータの「グーグルグラス」が
紹介されていました。

日本でも販売が待たれるところですが、
紹介ビデオを見ると、すぐにでも欲しくなります。



Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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