2008.03.28 Fri
美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?

美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門!
(2008/02/01)
林 總 商品詳細を見る
満足度★★★
管理会計を学ぶためのビジネスストーリーです。
著者は公認会計士の林總(はやし・あつむ)さん。
前作「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」では、
父親の死で急遽アパレル会社ハンナの社長に就くことになった由紀が、
会計のプロである安曇のレクチャーによって管理会計を学び、
経営者として成長するストーリーでしたが、
本作では、それから5年後の同社が舞台となっています。
今回のテーマは、ITと管理会計の付き合い方。
由紀の会社では、業務効率化のため2億円をかけて
コンピューターシステム(ERPシステム)を導入しようとしますが、
トラブルが続発し、かえって経営を窮地に立たせることになります。
そこで、由紀は以前に指導を受けたプロフェッサー安曇を
再び訪ねることに。
こうして、読者は由紀と一緒に、
「会社はどのようにして会計情報の仕組を構築すべきか?」
というテーマを考え、学ぶことになります。
本作のタイトルになっている「美容院と1,000円カットでは〜」は、
この物語の中の4回目のレクチャーで、安曇が由紀に投げかけた問いです。
もちろん、1,000円カットの方が儲かるという結論なんですが、
この問題に対し安曇は、“限界利益と施術時間の関係”と
“売上に直結しないムダ時間の多さ”の2点を由紀に解説しています。
ストーリーとしての感動やインパクトは薄めですが、
よく考えられたスマートな物語で、前作を読んでいない方でも、
違和感なく管理会計とERPシステムについて学ぶことができます。
ちなみに、ERPシステムとは、
受注・購買・生産・販売・人事給与・経理などの会社の基幹業務を、
効率的な経営活動を行うために支援するシステムです。
この本から何を活かすか?
この物語で、批判の矢面に立たされるのは、
経験豊富なシステムエンジニアとしてヘッドハントされ、
情報システム部長の職についた唐沢という人物です。
各部門の要求とERPパッケージの間で、
板ばさみになり、苦しんでいました。
実は、私の妻も元システムエンジニアで、
ERPシステムに関する仕事をしていた、と言っていたような気がします。
私自身はこのシステムに詳しくないので、
今日は妻からレクチャーを受けようと思います。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| ビジネス書とか | 06:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑


