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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?

なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?: 仕事に使える言語学 (ちくま新書 1056)なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?: 仕事に使える言語学 (ちくま新書 1056)
(2014/02/05)
堀田 秀吾

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満足度★★★★
付箋数:25

サブリミナル効果とは、ある知覚刺激を認識できないくらい
短時間与えても、潜在意識に一定の影響を及ぼすというものです。

1957年に米ニュージャージー州の映画館で行われた実験で、
上映した映画にポップコーンとコーラのフラッシュ映像を
数コマ挟みこんだところ、ポップコーンとコーラの売上が
上昇したというもの。

その後、サブリミナル広告が禁止されたことでも、
有名になりました。

しかし、後にこの実験を行ったジェイムズ・ヴィカリーさんは、
実験結果は捏造だったと認めています。

その後行われた心理学実験でも、サブリミナル効果は否定され、
その効果はかなり疑わしいものだと言われています。

しかし、本書で紹介される「ことばのサブリミナル効果」は
効果が実証された本物。

  A 頻繁に頭痛になりますか? もしそうなら頻度は?
  B たまに頭痛になりますか? もしそうなら頻度は?

ある実験では、Aの「頻繁に」と聞かれたグループでは
平均で週に2.2回と答えたのに対し、Bの「たまに」と聞かれた
グループでは平均で週に0.7回と答えたそうです。

このように少し聞き方を変えただけで、
答えに3倍以上の差が出てしまうのです。

また、別の実験では交通事故の映像を見せた後、
2つのグループに分けて質問をしました。

片方のグループには、映像には写っていない「一時停止標識」
という単語を混ぜて、最初の質問をしました。

もう一方のグループには、「一時停止標識」という単語を
混ぜずに同じような質問をしました。

そして、しばらくしてから、両グループに
「映像の中で一時停止標識を見ましたか?」と質問しました。

すると、「一時停止標識」という言葉を混ぜて質問したグループは、
半数以上の53%の人が、見ていないはずの一時停止標識を
「見た」と答えました。

一方、質問に「一時停止標識」という言葉が入っていなかった
グループでは「見た」と答えた人は35%に留まりました。

「ことばのサブリミナル効果」は、質問の前提がカギ。

  「前提を含むことで、前提で言われている出来事や様子が
  当然のように受け取られるので、それに私たちの記憶や判断が
  引っ張られてしまうのです。」

このように言葉には、人を動かす力があります。

それは他人に働くことも、自分自身に働くこともあるのです。

本書の目的は、言葉の力をうまく利用できる人になること。

言葉の力の使い方を知っている人と、知らない人では、
ビジネスで出せる結果にも、自ずと差が出てくるのです。

  「本書では、仕事に応用できそうなものを中心に、
  さまざまなことばのチカラについて解説します。
  また、ことばが持つチカラにはどういうものがあるのか、
  またどうしてそのようなチカラが発生するのかという、
  その仕組みについて、言語学はもちろん、心理学、脳科学で
  用いられているいくつかの理論を軸に考えていきます。」

本書は、新書で200ページ前後の本ですが、密度が濃く、
ピンポイントでも仕事でも使えそうな「ことば術」が
紹介されています。

この本から何を活かすか?

  仕事上の会話にうまく「タメ口」を挟み込む

ビジネス上の会話や上司との会話で、丁寧だからといって
敬語ばかり使っていれば良いというものでもありません。

会話の中に素の自分に近い言葉(タメ口)を間に挟むことで、
相手との距離を縮めることができます。

これを「コード・スイッチング」と言います。

コード・スイッチングが起こると、人はその言葉に注目し、
心に残りやすくなるそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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