2008.03.26 Wed
マネーはこう掴む

マネーはこう掴む 個人で使えるデリバティブ
(2008/02/21)
藤巻 健史 商品詳細を見る
満足度★★★
今のマーケットは、危機かチャンスか?
本書の著者、藤巻健史さんは、アラブや中国系ファンドが
積極的に動いていることを理由に、チャンスと捉えています。
これは、その人の状況によって大きく考えが異なるでしょう。
資金に余裕のある人は、今がバーゲンセールと感じているでしょうし、
すでにお腹いっぱいの人にとっては、ピンチなのかもしれません。
また、売方の人にとっては、最近の下落が続いたマーケットでさえ、
大きく儲けることができたはずです。
さて、本書は資産運用で重要なことを
1.正しく経済を分析する
2.適切なツールを使いこなす
と考えた場合、2つ目の「適切なツール」との付き合い方について、
書かれた(講義を下敷きに起こした)本です。
藤巻さんの言う適切なツールとは、「デリバティブ」を指します。
解説されている取引は、為替先物、FX、債券先物、
日経225先物、日経225オプションなど。
藤巻さん自身が、大きな経済の方向性に賭け、
「債券先物を売って日経225先物を買う」というような
ポジションテイクをする投資方法なので、
テクニカル分析のような解説が、本書でされている訳ではありません。
ちなみに、1つ目の「正しく経済を分析する」については、
前作の「マネーはこう動く」で解説されて、
本作とあわせて、2冊セットのような作りになっています。
(前作は真っ黒の表紙で、本作は真っ白な表紙です。)
最終章に、藤巻さんの今のマーケット認識が書かれてますが、
有名なwebサイト「藤巻プロパガンダ」の
2008/3/23版の金融プロパガンダの内容を下敷きにしていますので、
興味がある方は、そちらを参照してください。
この本から何を活かすか? 藤巻さんの考えが、最近、大きく外れているところは、
次の2点です。
1.サブプライム関連の影響の度合い
2.通貨としてのユーロの強さ
藤巻さんは、評論家ではなくトレーダーですから、
自説に従って、ポジションを作っています。
ですから結果として、最近はボロボロにやられているようですが、
その辺のやられっぷりもまた、私のような藤巻ファンには、たまりません。
(と同時に、ジョージ・ソロスさんの先見の明には関心します。)
私にとっては、藤巻さんが予想を外すことには、なんら不満がありませんが、
藤巻さんのトホホぶりにツッコミを入れる、ウスイ女史のよう強烈キャラが
いなかったり、長男Kくん本人が講義に参加することで、
以前の面白さがなくなっているのが、残念でなりません。
それはそうとして、私自身は今のマーケットを、良いチャンスと
捉えているので、落ち着いたところから拾っていこうと窺っています。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
| 投資やトレード、お金 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑


