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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。

世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。
(2014/02/20)
丸 幸弘

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満足度★★★★
付箋数:25

日本実業出版社さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

本書は、研究者と経営者の二足のわらじを履く、
株式会社リバネスCEO・丸幸弘さんによる異色の経営書。

丸さんは東大大学院でマメ科植物と根粒菌の研究をしていましたが、
2002年6月に理系大学生・大学院生15人で、
科学ベンチャー企業「リバネス」を立ち上げました。

それまで経済学や経営学を本格的に学んだことはなく、
唯一読んだビジネス書が『ビジョナリー・カンパニー』だけ
という生粋の科学者でした。

そんな丸さんが、経営で参考にしているのが細胞生物学の専門書。

  「実は、会社の経営は、細胞生物学と通じるところが
  たくさんあるのです。会社は生き物です。最初は小さな細胞から
  生まれ、どんどん大きくなって “組織” と呼べるものに育っていく。
  そして、組織がさらにいろんな “器官(機関)” に成長し、
  それらが協調し連携しあうことで、1つの体として動くことが
  できるようになる。
  人間の集まりである “会社の組織づくり” も、
  細胞からできている “生物の組織づくり” も、基本は同じです。
  細胞のしくみは、そのまま会社のしくみに通じるところがある。
  僕はそう思って、会社を経営しています。」

この科学の原則に従って経営するという考えは、
組織づくりだけでなく、イノベーションを起こす際にも
応用されています。

  「熱がなければ、化学反応は起きない」

これは、科学に携わる人ならだれでも知っている真実。

この原則に従うリバネスでは、社員1人ひとりが、
熱(パッション)を持ち、互いに化学反応を起こし合う
集団を目指しているのです。

リバネスでは、「PDCAサイクル」を使いません。

PDCAは、「Plan → Do → Check → Act」の順に回す
ビジネスではお馴染みのサイクルですが、
これではイノベーションが生まれにくいからです。

その代わりに、丸さんが考えたのが「QPMIサイクル」。

  Q : Question 様々な事象から課題を見出す
  P : Passion 課題解決に対して情熱を抱く
  M : Mission 課題をミッションと捉え、チームを作り取り組む
  I : Innovation チームの推進力で新たな価値を創出する

これをリバネスのプロジェクトの1つである「植物工場」に
当てはめると、次のようになります。

  Q : なぜ、40年も技術として存在する植物工場が
    未だにブームに終わるのか?
  P : 未来の食糧問題を解決する技術として植物工場を育てたい
  M : 育てるソフトの提供と出口確保を行う
  I : 外食産業とドッキングさせる

リバネスはこのように「QPMIサイクル」を回し、
植物工場を地産地消ならぬ、「店産店消」として打ち出し、
グッドデザイン賞をもらえるほどのヒットにつなげたそうです。

本書は、科学からビジネスへアイディアを持ち込むことで、
イノベーション起こす事例を紹介した本ですが、
科学者集団ではない普通の会社でも参考にできる
アイディアが満載。

本書が示すイノベーションの起こし方は化学反応ですから、
条件さえ揃えれば、違う会社でも再現可能なのです。

この本から何を活かすか?

  個人の中でイノベーションの種を生む方法

リバネスでは、学校のように45分間集中して仕事をしたら、
休憩を入れて、次は別の仕事に取り組むようにしているそうです。

  「45分ごとに違う仕事に切り替えた場合、
  頭のどこかに前の仕事のイメージが残っているものです。
  このイメージの “残像” が、次の仕事をしているときに
  思わぬ発想をもたらしてくれることがあります。」

きっちり45分とはいかずとも、小休止を入れて、
別の仕事に取り組むと、アイディアの意外なつながりを
見つけられるかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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