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「戦略力」が身につく方法

「戦略力」が身につく方法 (PHPビジネス新書)「戦略力」が身につく方法 (PHPビジネス新書)
(2013/09/19)
永井 孝尚

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満足度★★★
付箋数:23

本書の著者、永井孝尚さんは、簡単な2つの質問をするだけで、
プロフェッショナルの力量が見抜けると言います。

その質問は、こちらの2つ。

  「ご自身の経験で、マーケティングとはどのようなものだと
  考えますか?」

  「ご担当の業務分野について、ご自身が考える今後3年間の
  戦略を教えてください」

最初の質問の「マーケティング」の部分を、「セールス」や
「エンジニア」などに変えることで、さまざまな職種で使えます。

この質問で求めているのは、日頃の問題意識。

最初の質問に、本で読んだりインターネットで調べたような
教科書的な回答をしてもダメ。

「ご自身の経験で」と前置きしている点が重要です。

ここでは、自分自身のプロフェッショナルな経験でつかんだ
知恵があるかどうかが問われています。

2番目の質問でも、事業計画さえ知っていれば、
誰でも話せる内容を求めてはいません。

自分自身が仕事の主役になり、具体的に何をいかに解決するのか。
3年間の自分の仕事のテーマは何かを考えているかが問われています。

本書の目的は、この2つの質問に答えられるような
「戦略力」を身につけること。

  「ただし、座学だけでは身につかない。
  現場でひたすら仕事するだけでも、身につかない。
  現場で仕事を通じて壁にぶつかりながらつかみ取り、
  並行して方法論も学び、仕事で得た経験に方法論を当てはめて
  理解を深めることで、確実に身につき、
  自分自身の知恵となっていくのだ。」

本書の役割は自身の仕事で得た経験を
方法論への当てはめ方を示すことです。

顧客を中心に、戦略的に考え、現場を巻き込んでいく
実践的な「戦略力」の身につけ方を解説します。

ここで大切なのは、顧客は中心であって、絶対ではないこと。

お客様は神様で、すべての要望に答えなければならないと考える
「顧客絶対主義」ではありません。

「顧客中心主義」と「顧客絶対主義」は似て非なるもの。

「顧客中心主義」とは、顧客を大切なパートナーと考え、
顧客の期待値を上回ろうとする考え方です。

顧客自身が気づかない課題を解決し、
それにより顧客を大きく感動させるのです。

最近の事例では、アップルのiPhoneが顧客中心主義の成功例。

最初から顧客がiPhoneを求めていたわけではありません。

スティーブ・ジョブズさんは、顧客の言いなりになるのではなく、
顧客のことを徹底的に考え抜くことで、
顧客の期待を超えるiPhoneを生み出したのです。

本書は、永井さんの処女作『戦略プロフェッショナルの心得』と
バリュープロポジション戦略50の作法』を元に書き直した、
永井さんの原点とも言える本です。

大ヒットシリーズとなった、
100円のコーラを1000円で売る方法
100円のコーラを1000円で売る方法 2
100円のコーラを1000円で売る方法 3
とは、違ったテイストで書かれています。

この本から何を活かすか?

  悪循環に陥る「悪魔のサイクル」に陥っていないか?

  「 “問題の本質” は、売れていないこと。だから営業力を強化する」

こういった方針をよく目にしますが、「売れていないこと」は
現象であり、問題の本質ではありません。

これは「売れていないのは、売っていないから。だから売る」と
言っているようなもので、根本の原因を探ってないので、
そこには何のロジックもありません。

永井さんは、このような悪循環を「悪魔のサイクル」と呼んでいます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経営・戦略 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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