活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

ジェフ・ベゾス 果てなき野望

ジェフ・ベゾス 果てなき野望ジェフ・ベゾス 果てなき野望
(2014/01/08)
ブラッド・ストーン

商品詳細を見る

Kindle版 ジェフ・ベゾス 果てなき野望

満足度★★★
付箋数:25

  「出版社はキンドル発売前の2年間、新しいデジタル形式を
  受け入れろとアマゾンからおだてられたり脅されたりしてきた。
  だがその間、キンドル発売を宣言する40分間のスピーチの
  17分目でベゾスが明かした重要情報は伏せられたままだった。

  ベゾスは
   “ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーと新刊をわずか
  9ドル99セントで提供します”
  と、Wホテルにおける記者会見の半ば近くになって語ったのだ。
  (中略)
  2009年頭のキンドル2発売でキンドルが本格的に普及しはじめると、
  アマゾンが支配する未来が不可避だとの理解が業界に広がった。
  ガゼルは傷を負い、チーターは元気に走り回っている。」

本書は世界最大の書店から、何でも買える店
(The Everything Store)に成長を遂げたアマゾンの創業者、
ジェフ・ベゾスさんの実像に迫る伝記。

フィナンシャル・タイムズ紙の「Business Book of the Year2013」
となった『The Everything Store』の邦訳本。

ベゾスさんの生い立ちから、アマゾンの成功に至るまでを
詳細に綴った、約500ページもの大作です。

秘密主義のベゾスさんが、本書の著者、ブラッド・ストーンさんに
取材の許可を与えたのは驚き。

本書の冒頭にはアマゾンから提供された、ベゾスさんの幼少期の
写真や社内での仮装パーティーの写真なども掲載されています。

ちなみに、ガゼルとはリアル書店や出版社のことで、
ベゾスさんはそれを非情なまでに追い詰めるチーターと
本書では形容されています。

この表現が気に食わなかった、ベゾスさんの奥さんの
マッケンジーさんが、アマゾンのレビューで「★」1つの
酷評をしたことも話題になりました。

今でも、米アマゾンのサイトではカスタマーレビューの
トップでマッケンジーさんのレビューを読むことができます。

奇才の経営者と評されることも多いベゾスさんですが、
ブレずに「顧客第一主義」を貫く姿勢には圧倒されます。

  「我々は正真正銘、顧客第一ですし、正真正銘、長期的です。
  また、正真正銘、創意工夫を重視しています。
  ほとんどの会社は違います。顧客ではなく、ライバル企業の
  ことばかり気にします。2~3年でリターンが得られることばかり
  やりたがりますし、2~3年でうまくいかなければほかのことを
  始めます。新しいことを発明するより、誰かの発明を
  まねるほうを好みます。そうほうが安全だからです。
  これがアマゾンが他社と違う理由であり、アマゾンの実態です。
  この3要素をすべて備えている企業はほとんどないのです」

これが、アマゾンに貫かれるジェフィズムです。

今や書店だけではなく、インターネット上を含む全ての小売業が
アマゾンの競合他社になります。

ベゾスさんは、そのあらゆる競合を冷徹に追い込み、
規模のパワーとロングテールを活かして市場を支配します。

アマゾンに立ち向かう他社は、その異常なまでに低い
営業利益率を1.1%に対抗して顧客還元を図らなければ
ならないので、たまったものではありません。

私のように、ベゾスさんの敵ではなく顧客にとっては、
この上なく有難いことなので、アマゾンへの依存度が
益々高くなってしまいます。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には、ベゾスさんの愛読書が
12冊紹介されています。

その中で私が読んでみようと思ったは本は、
小説の『日の名残り(Kindle版)』です。

私が未読の本は他にも何冊かありましたが、
日本のアマゾンでは、Kindle化されていないのが残念。

古い出版の本こそKindle化して、安価で提供し欲しいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| ビジネス一般・ストーリー | 06:39 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/2024-5eced6f0

TRACKBACK

『隣の陰陽師 弐──怨念の共鳴』

今回は電子書籍のセルフパブリッシングの紹介です。 拙著『隣の陰陽師』シリーズ第二弾が出ましたのでおしらせします。 第二弾は『隣の陰陽師 弐──怨念の共鳴』です。 以下はAmazonに掲載している紹介文より。 ──── 憑きもの落としに失敗した流雲は、次に憑か…

| 私の通勤読書メモ | 2014/02/21 17:17 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT