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東大現代文で思考力を鍛える

東大現代文で思考力を鍛える東大現代文で思考力を鍛える
(2013/11/22)
出口 汪

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満足度★★★
付箋数:21

正直、現代文という科目にはアレルギーを持っていました。

私は学生時代、現代文の答えを感覚で選んでいて、
あまり良い思い出がなかったからです。

ですから、テストで選んだ答えにはいつも確信が持てず、
「デキたか、デキなかったか」と言うより、
「当たったか、当たらなかった」という感覚でした。

しかし、そんな私の現代文に対する思い込みは、
本書によって覆されました。

現代文は、論理的に考えることで、確信を持って解くことができる。

それだけに留まらず、東大の入試で出題される現代文を使って
思考力を鍛えることができる。

本書の著者は入試現代文のカリスマ講師、出口汪さん。

論理力育成のプログラム「論理エンジン」を開発としても
知られています。

  「 “東大” と聞けば、政治家や官僚など、あらゆる分野で
  権力を握っている人たちを思い浮かべるかもしれない。
  学歴至上主義を見直す機運もあるが、依然として東大出身者が
  権力を握るケースが多いのが現状だと言ってもいいだろう。

  だが、そんな東大が “現代文” の入試問題で、受験生に提示する
  問題文には、どれも “反権力・反常識” の主張が根底にあり、
  私たちの固定観念に揺さぶりをかけるものばかりである。

  実際のところ東大は、柔軟な思考ができ、激動する時代に
  自在に対応できる新しい頭脳を求めているのだ。

  そうした頭脳を持った人材を輩出できなければ、
  日本の大学の頂点に立つ “東京大学” としての存在理由が
  なくなるからである。

  それならば東大が求めている価値に耳を傾けることで、
  新しい時代を読み取ることができるのではないか。」

本書の対象は、受験生ではなく、一般の社会人。

受験生向けの無味乾燥に思えた入試問題が、
現代の英知が凝縮された最高の作品集であり、
同時に私たちの考える力を養い、本質を見抜く力を研ぎ澄ます、
優れた題材として紹介されています。

出口さんは、論理構成を確認することで、著者の主張を読み解き、
更に抜粋された入試問題文の背後に広がる世界観をも
見事に解説しています。

  「東大の入試問題は文部科学省の役人だけでなく、
  大方の教育関係者が必ずといっていいほど目を通すものなので、
  陳腐なものを出題するわけにはいかない。
  ゆえに、どの文章も面白くて深いものばかりである。
  この世界を生き抜くための、そして人生をより豊かにする教養が、
  ふんだんに盛り込まれているのだ。」

実際に問題文を読んだだけでは、一筋縄ではいかない文章も
多いため、1人ではその面白さを味わうところまでたどり着けませんが、
出口さんのガイドによって、もう一段、もう二段と、
深い所まで辿り着くことができるのです。

とにかく、出口さんの解説を読むだけでも面白い。

私の娘は小学校の時に出口さんの『出口汪の新日本語トレーニング
シリーズをやっていたおかげで、国語が得意になりましたが、
本書では、大人に対しても、カリスマぶりを発揮しています。

この本から何を活かすか?

  「東大の現代文は私たちに語りかける。
  深く考えよ。
  安易に答えを求めるな。
  他社意識を持って、それを論理的に説明する技術を身につけよ、と。」

柔軟な思考力、論理力は、何も東大生だけが求められている
力ではありません。

また、入試で求められる力と、社会に出てから必要な力は
別物であると、分けて考える必要もありません。

社会人になってからでも、入試問題から深い教養を
得ることができるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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