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伝わる書き方

伝わる書き方伝わる書き方
(2013/11/09)
三谷宏治

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満足度★★★★
付箋数:25

  「書き方のお手本を知りたいなら、実はプレゼンテーションが
  最適なのです。まずは、TED.comにアクセスしてみましょう。
  (中略)でもスライドを真似するわけではありません。
  真似すべきはトークそのものなのです。」

本書で三谷宏治さんが解説する「伝わる書き方」が目指すのは、
簡潔なプレゼンテーションのように書くこと。

なぜなら、私たちが文を理解するには、黙読した時でも、
頭の中では、音読している時と同じ状態で処理しているから。

つまり、伝わる文章とは、「聴いてわかる」ものなのです。

そこで、本書では次の3つの戦略を「伝わる書き方」の柱とします。

まず、1つ目の戦略は、「短く書く」こと。

装飾だらけの文章から無駄を省き、簡潔でわかり易い文章にします。

そのために、メイン以外はサブに落とし、漢語を減らし、
あいまいな形容詞を定量化します。

2つ目の戦略は、「構造化する」こと。

それぞれの文を塊にまとめて整理して結論を選びます。

結論につながらない部分は思い切って捨て、
結論につながる部分には、数字か実例の論拠を加えます。

そして、最後の戦略は、「波をつくる」こと。

文の初めでは相手の理解度に合わせます。

次に意外な事実を突きつけて、相手の心を動かし、
最後に裏切りや驚きを与え、相手の心の逆手を取るのです。

いずれも、書いてみて書き直すことが前提の戦略になっています。

本書に詰め込まれた技は、全部で33個。
推敲の方法論が述べられていると言ってもいいでしょう。

いずれも三谷さんが行った、1000回以上のプレゼンテーションと
20年近いコンサルティングの経験からノウハウ化されたものです。

そして、本書の魅力はバラエティに富んだ事例。

日本国憲法の全文から無駄を省いたのがこの例です。

  原文
  「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を
  支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、
  平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
  われらの安全と生存を保持しようと決意した。」

この長い文から余分な装飾や当たり前のことを省き、
理想がわかるよう、シンプルに直したのがこちら。

  「日本国民は、諸国民の公正と信義を信頼して、
  自らの安全と生存を保持しようと決意した。」

あくまでも、元の文章を切り貼りしたもので、
表現は何も変わっていません。

それでも、本当に何が言いたいのかがわかる
簡潔な文になっています。

三谷さんは、他にもキング牧師の演説を能動態に修正し、
マイケル・ポーターさんの「5力」をやさしく言い換え、
いろは歌を構造化し、ジブリ映画の広告を要約します。

また、三谷さんが文が苦手だった過去のエピソードも
紹介されているので、共感を持って読むことができます。

この本から何を活かすか?

  「ネットであまり知られていない面白情報を得る方法」

本書には、ネットでいま流行りの情報とは一味違う
三谷さんの情報検索方法が紹介されていました。

  1. 知りたいトピックをキーワードにしてグーグル検索。
  2. 「-」の記号を使ってコピペサイトが表示されないようにする。
  3. 更に「-2ch」や「-Amazonランキング」なども削除。
  4. 検索下位まで、頑張って読んでいく。
  5. 1000位くらいまで読むと、まだ多くの人に支持されていない
   面白い情報が見つかる。

ダブリ情報を消してから、面白情報を発掘するようですが、
けっこう地道な作業ですね。

また、いいネタが見つかっても、それを使う場合には、
真偽を確かめる必要もありそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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