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カンブリア宮殿 村上龍の質問術

カンブリア宮殿 村上龍の質問術 (日経文芸文庫)カンブリア宮殿 村上龍の質問術 (日経文芸文庫)
(2013/10/25)
村上 龍

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満足度★★★
付箋数:23

  「たとえば、あなたがあるセミナーに参加すると仮定しよう。
  安くない参加費を払った重要なセミナーである。
  講師が最後に “何か質問はありませんか” と聞く。
  あるいは、あなたが就活で最終面接に残ったと仮定する。
  人事の担当から、いろいろ聞かれたあと、 “当社について、
  何か質問がありますか” と言われる。
  いずれの場合も、あなたの質問はとても重要で、
  場合によっては人生を左右するかもしれない。」

村上龍さんは、本書の「あとがきに代えて」で、
このような場面を想定させて、質問の重要性を説いています。

まず、的確な質問をするためには、準備が必要。

それはセミナー講師の著書を読むことであり、
面接を受けた会社に関する資料を読み込んでおくことです。

しかし、それだけでは「核となる質問」は出てきません。

なぜなら、「核となる質問」は、相手への興味であり、
好奇心から生まれるものだからです。

本書は、村上さんがインタビュアーを務める
テレビ東京の人気番組「カンブリア宮殿」を題材に、
村上さんの質問術を公開した本です。

流れの中から繰り出される、村上さんの核心を突く質問も、
用意周到な準備と、相手に対する旺盛な好奇心から
繰り出されていることがよくわかります。

問題解決は、適切な「問い」が設定できた時点で、
ほぼ解決するとも言われます。

それだけ重要な「質問」の仕方について、
私たちは今まで習う機会はありませんでした。

本書は、「質問」の仕方を学ぶための生きた教材です。

「カンブリア宮殿」は1時間番組ですから、
「核となる質問」1つだけで、番組は成立しませんし、
冒頭でいきなりその質問をぶつけるわけにもいきません。

ですから、本書では「核となる質問につなげていくための質問」、
「核となる質問から派生する質問」、
「時系列と空間軸の変化に注目した質問」、
「ユーモアとリスペクト」など他の質問や構成要素についても
解説されています。

実際に番組で行われた17人の経営者に対するインタビューと
その準備のための想定質問メモも掲載されています。

ただし、教材として使われるインタビュー内容が、
あまりに面白いため、質問の仕方よりも、つい話の内容に
興味が移ってしまいそうになるのが欠点でもあります。

話に引き込まれすぎると、インタビュー全てが掲載されている
わけではありませんから、欲求不満になる可能性もあります。

そんな時は、別途『カンブリア宮殿 村上龍×経済人』を
読んだほうがいいのかもしれませんね。

また、村上さんの作家ならではの質問術は、
ビジネス書によくある質問術とも異なります。

まるで小説のキャラクターを立体的に描くように、
相手の人間的な魅力や深みを引き出していきます。

この本から何を活かすか?

  「どうしてミシン製造会社であるブラザー工業が、
  プリンターやファックスやカラオケを作ることができたのか。
  蛇の目、リッカーなどは無理だったのに」

これは、ブラザー工業小池和利社長へのインタビューで
用意された「核となる質問」です。

実は、本書を読む数カ月前から、我が家のプリンターの
調子が悪く、新しいプリンターの購入を検討していました。

それまでプリンターと言えば、キヤノンとエプソンの2択
でしか考えていませんでしたが、本書を読んでブラザーも
選択肢に加わりました。

最近、あまり使わなくなったファックスも置き場所を
変えたかったので、無線ファックス対応の
BROTHER PRIVIO MFC-J820DN」の購入を決めました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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