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ikadoku

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「価値」が伝わるしくみのつくり方

2013年12月07日
アイディア・発想法・企画 0
「価値」が伝わるしくみのつくり方「価値」が伝わるしくみのつくり方
(2013/10/25)
新城健一

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満足度★★★
付箋数:21

「サービス」という言葉は、いろいろな意味を含んでいます。

商品を買ったときにつける「おまけ」や値引きであったり、
「サービス精神」で使う時は、奉仕することだったりします。

また、サービス業という言葉からは、食事や飲み物を提供する
サービス業や、情報を提供するサービス業などを連想します。

本書でデザインするサービスは、これらの一般にイメージされる
サービスとは異なり、企業が顧客と結びつく「しくみ」
のことを指します。

本書の著者、新城健一さんはサービスプロデューサー。

新城さんは、カフェやレストラン等のサービス業を
プロデュースしていると誤解されることもあるようですが、
実際は企業が顧客と結びつける「しくみ」作りをしているのです。

従来は、「製品」が企業と顧客を結びつけていました。

しかし、製品が溢れる今の時代においては、
それだけで、企業と顧客に強いつながりはできません。

企業は「論理」のストーリーで動き、
顧客は「感情」のストーリーで動きます。

この2つのストーリーを結ぶしくみを作ることが、
サービスプロデューサーの仕事なのです。

本書の目的は、サービスを考案できるようになること。

そこで新城さんは仮想プロジェクトを設け、
サービスの構築方法を3つのステップで解説します。

仮想プロジェクトでは、クライアントを「シイタケが嫌いな
子どもを持つ母親」と設定し、「シイタケが嫌いな子どもに、
シイタケを好きになってもらいたい」という母親の思いに応える
サービス構築を目指します。

ステップ1では、ビジョンを構築するためのツール、
ステップ2では、プロジェクトの流れなどの枠決めのためのツール、
ステップ3では、サービスの内容を考えるためのツールが
それぞれ紹介されています。

紹介されるツールは全部で13。
いずれも実践でも使えるように、図や表と共に解説されています。

そして最後の章では、見事にまとめられたプレゼン資料が、
クライアントである母親に提案する想定で掲載されています。

単にノウハウの解説だけだと、実際にそれでどのようなサービスが
出来上がるかが想像できませんが、仮想とは言え、
完成したプロジェクトのプレゼンスライドをまとめて見ることで、
サービス構築の過程がリアルに想像できるようになります。

本書で、特に力を入れて解説されてるのが、
ステップ3のサービスの内容を考えるパートです。

さすがに本書の要ですから、このパートの解説だけで
90ページ弱の紙面が割かれていました。

新城さんのサービス創出法は、かなり独特のものがありますが、
だからと言って、決して汎用性が低いわけではありません。

顧客との関係づくりにはもちろんですが、
プロジェクトや新規事業の立ち上げなどでも
参考にできる一冊だと思います。

この本から何を活かすか?

  「なぜ、紙の本を出版するのか?」

本書の冒頭で、この問いが掲げられています。

電子書籍のムーブメントが起こっている中で、
新城さんは、あえて紙で本を出すことの意義を自分に問います。

その結果、電子書籍ではできない物理的なユーザー体験を
提供するために紙媒体が最適という結論がでました。

ですから、本書は次の利用方法が推奨されています。

  1. 書き込む
  2. 折り曲げる
  3. 撮影して持ち歩く

私は最近、電子書籍でも本を読むようになりましたが、
小説は電子書籍、ビジネス書は紙という使い分けをしています。

ビジネス書からは、新城さんの言うような
物理的なユーザー体験を得たいという欲求から、
自然と棲み分けをしていたのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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