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レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか

レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのかレッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか
(2013/10/24)
ヴォルフガング・ヒュアヴェーガー

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満足度★★★
付箋数:21

現在、各飲料メーカーがこぞって商品を揃えるエナジードリンク。
世はまさに、エナジードリンクブームです。

エナジードリンクは、ちょっとオシャレな栄養ドリンク。

世界で、そのエナジードリンク市場の約7割という
圧倒的なシェアを占めるのが「レッドブル」。

創業者のディートリッヒ・マティッシさんは、
ユニリーバでマーケティング・ディレクターを務めていましたが、
1985年に独立してレッドブル・トレーディング社を設立。

  「レッドブルのための市場は存在しない。
  我々がこれから創造するのだ。」

この言葉の通り、レッドブル社は短期間で市場を開拓し、
世界165カ国で52億本を販売するまでに、急成長を遂げます。

そして、F1チームのスポンサー、サッカーチームのオーナー、
エクストリームスポーツなどの新しいスポーツを育成するなど、
スポーツ・マーケティングによってブランドイメージを
強固なものとしています。

しかし、コンビニで飲料水の棚に並ぶレッドブルを見かけたり、
スポーツイベントで赤い雄牛のブランドマークを見る機会が
増えても、実はこのブランドがどのように誕生し、
圧倒的なシェアを占めるようになったのかは、
ほとんど知られていません。

また、短期間でレッドブル帝国を築き上げた
創業者のマティッシさんについても、米フォーブス誌が発表する
世界の億万長者ランキングには登場しますが、
どのような人物なのかは、日本はもとより、
欧米でもあまり知られていないようです。

本書は、そんなベールに包まれた企業、レッドブル社の
マーケティングの秘密と、マティッシさんの人物像や経営哲学を
解き明かす本です。

  「このもくろみを実行することはたやすいことではなかった。
  レッドブル創業者からなんの協力も得ることができなかったからだ。」

著者のヴォルフガング・ヒュアヴェーガーさんは、
執筆のために各方面から情報を集めますが、
マティッシさんからは、最後まで取材は許可されませんでした。

更に、マティッシさんからは、自分の公認しなかった
本書の出版を「大惨事」と評され、レッドブル社のイベントには
出入り禁止となってしまったようです。

しかし、ヒュアヴェーガーさんは入念な取材を重ね、
レッドブル社を誹謗中傷することもなく、
そのマーケティングとブランディングの戦略を見事に
解き明かしています。

個人的には、マティッシさんの哲学は、
ヴァージン・グループのリチャード・ブランソンさんに
共通するところがあるようように感じました。

また、これだけのブランドイメージを確立した
レッドブルの着想のきっかけとなったのが、
大正製薬の「リポビタンD」だったことも意外な点でした。

マティッシさんは1980年代にニューズウィーク誌に
掲載された、日本の高額納税者のリストを目にしました。

彼が注目したのは、1位となっていたのが、
ソニーやトヨタというグローバル企業の経営者ではなく、
滋養強壮剤を販売する大正製薬の経営者だったことです。

マティッシさんは、この記事をきっかけに、
エナジードリンクに注目し、市場を世界中に広げていけると
確信したようです。

この本から何を活かすか?

本書の解説は『ストーリーとしての競争戦略』の著者、
楠木建さんが担当しています。

楠木さんは、本書から学ぶ論点を3つ挙げています。

  1. ビジネスはそれを始める動機が大切だということ。
  2. ビジネスの端緒となるアイディアはオリジナルである
   必要はないこと。
  3. 経営における「独立自尊」の重要性。

また、楠木さんは、本書をスポーツ・マーケティングの
ベストプラクティス本だと誤読しないように、
との注意も書いています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| マーケティング・営業 | 06:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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