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創造する脳

創造する脳創造する脳
(2013/10/10)
茂木健一郎

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満足度★★★
付箋数:23

  「創造性とは何か。
  何かを生み出す時に、脳の中では何が起きているのか。
  どのようなことを心がければ、創造性が評価される時代に
  輝くことができるのか。自分自身が、あるいは自分の子どもが
   “クリエイティブ・クラス” になるには、どうしたらいいのか?
  本書では、さまざまな角度からその基礎となる知識、
  実践するノウハウを論じている。ぜひ、参考にして欲しい。」

これは、茂木健一郎さんの「あとがき」の言葉。

少し一歩引いた感じがするのは、本文が書かれた8年後に
書かれた「あとがき」だからです。

本書は、2005年2月に刊行された『脳と創造性』に加筆修正を行い、
改題したものです。

本書には2005年当時の「あとがき」と再発行するにあたっての
「あとがき」の両方が掲載されています。

8年の歳月が流れているにもかかわらず、
本書の内容は古さを感じさせません。

むしろ、2005年よりも今の時代の方が、
より時代にあった内容になっているようにさえ感じます。

  「クオリアは、あくまでも私秘的な(プライベートな)体験である。
  その私秘的な体験が、逆説的ではあるが、
  個別を超えた普遍性を支える。確かに、自分の見ている赤と、
  他人の見ている赤が同じであるということを確認する術はない。
  しかし、意識の中で感じるクオリアこそが、私たちの生み出す
  様々な科学、文学、芸術上の作品の普遍性を担保するのである。
  その普遍性への根拠のない信仰を抜きにして、
  創造の苦しみに耐えることなどできない。」

本書では、茂木さんのライフワークであるクオリア(質感覚)と
創造性の関係が語られています。

創造性は一握りの天才だけが持つ特権ではない。

生きることそのものが創造的であるから、
誰もが創造性を発揮し、創造する喜びと消費する喜びを
並べて立つ時代が来たと述べられています。

  第1章 創造性の脱神話化
  第2章 倫理と直感
  第3章 不確実性と感情
  第4章 コミュニケーションと他者
  第5章 リアルさと「ずれ」
  第6章 感情のエコロジー
  第7章 クオリアと文脈
  第8章 一回生とセレンディピティ
  終章 個別と普遍

個人的には、本書の主なテーマではない「一回生」について
述べられている第8章が良かったですね。

一回しか体験できないことだからこそ、そこに普遍性があり、
その一回を愛おしむ必要があると。

  「人生の中で忘れれられない思い出があったとしても、
  無理して二度繰り返そうとすべきではない。
  一度だけで良い、一度でもそのようなことがあれば本望だ、
  という潔さこそが、人生をうまく生きるための叡智である。」

多少哲学的な言い回しのある本書ですが、
茂木さんの本の中では、かなり核心的な部分を
論じた本だと思います。

この本から何を活かすか?

  「英語圏では “最初のペンギン(first penguin)” と言えば、
  勇気を持って新しいことに挑戦する人ののことを指す。
  そのような概念、それを表現する言葉があるということは、
  それだけ、不確実な状況下で勇気をもって決断する人が
  賞賛される文化があることを示している。」

海の中には、ペンギンを捉ええて食べる敵が潜んでいます。

氷の上からは、その安全性が確認できませんので、
真っ先に餌をとりに海に飛び込むには、相当な決断が必要です。

こんな表現があるのですね。知りませんでした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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