あなたの年収は1分で決まる
2013年11月25日
![]() | あなたの年収は1分で決まる──現役アナウンサーが教える「稼ぐ人」の話し方 (2013/11/23) 三橋 泰介 商品詳細を見る |
満足度★★★
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日本経済新聞出版社、堀内さんから献本いただきました。
ありがとうございます。
話の上手な人の会話は「グチュグチュ」だ。
「グチュグチュ」と聞くと、あまり話が上手そうな響きはありませんが、
それはカタカナで書いているからです。
「 “グチュグチュ” ・・・・・漢字で書くと“具抽具抽”。
つまり具体論と抽象論を交ぜて話すということです。
いいスピーチは、この2つを高速で回していきます。」
具体論だけでは、わかりやすくても応用が聞きません。
抽象論だけでは、汎用性が高くても、リアルにイメージできません。
上手な話し方をする人は、この具体と抽象をワンセットにして、
行ったり来たりしながら、話に奥行きを出します。
グチュグチュ法は、話の説得力を高めるための基本テクニック。
このように説明するのは、フリーアナウンサーで、
スピーチコンサルタントの三橋泰介さん。
三橋さんは、ビジネスパーソンの身につけるべきスキルは、
大きく2つに分けられると言います。
1つは、常に最新のものにアップデートが必要なスキル。
ITリテラシーやマーケティング理論などがこれに当たり、
時間とともにそのスキルは陳腐化します。
そして、もう1つは、一度身につけると、一生使えるスキル。
それが本書で解説される「話し方のスキル」です。
いくらテクノロジーに優れたビジネスパーソンでも、
やはり商談を進めたり、プレゼンを行うには、
対人スキルである「上手な話し方」の技術を
身につけておく必要があるのです。
「 “人と会って話すこと” ・・・これは、10年前はもちろんのこと、
500年前であれ、500年後であれ、変わらずに存在する行為です。
相手に対して自分のメッセージを伝え、心を動かし、
商品の購入を促す・・・。
あるいは共感を得ることで、味方になってもらう・・・。
ビジネスにおいて、対面コミュニケーションの技術が
高いか低いかとうことは、その人の成功= “稼ぐこと” に、
大きな影響をおよぼします。」
アナウンサーの三橋さんですが、本書には滑舌を良くしたり、
呼吸法などのテクニックの話は、ほとんど出てきません。
本書の中心は、話の組み立て方です。
なぜなら、上手な話し方の大前提は、自分の言いたいことを
話すのではなく、相手の聞きたいことを話すことだから。
本書で解説される「稼ぐ人の話し方」の3原則は、次の通りです。
原則1 本質を捉え、簡潔に伝える「要約力」
原則2 わかりやすく、広く伝える「マス伝達力」
原則3 相手を納得させる「WHYのあるストーリー」
また、本書には話の組み立て方としても、
プレパ法、ホールパート法、そもそも法、B-ファベ法、
タイムマシン法など、様々なテクニックが紹介されています。
誰でも何不自由なく話すことできるからこそ、
本当に相手に伝わる話し方の技術を身につけることが、
見落とされているのかもしれません。
本書では、プロ仕様でありながら、才能に左右されない
一生モノの「稼げる話し方」を身につける方法が
体系的に解説されています。

あがらない身体の状態のつくり方。
リラックスしているときは、重心が下がって
丹田(おへその少し下)当たりに集中している状態にあるようです。
だから、あがらない身体にするためには、重心を下げます。
そのための一番簡単な方法はジャンプすること。
「重心を丹田に集めるには、まず5、6回、
その場でぴょんぴょんジャンプすることが有効です。
“そんな簡単なこと?” と思われるかもしれませんが、
これは最も簡単で効果的な方法です。」
ずいぶん簡単そうなので、緊張し過ぎるような場面で、
一度試してみたいと思います。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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