活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

業務改革の教科書

業務改革の教科書―成功率9割のプロが教える全ノウハウ業務改革の教科書―成功率9割のプロが教える全ノウハウ
(2013/09/21)
白川 克、榊巻 亮 他

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

著者の榊巻亮さんから献本いただきました。ありがとうございます。

時代の変化のスピードが加速していることで、
企業は「業務改革」に迫られることが多くなりました。

しかし、改革のプロジェクトはあまり大きな成果を上げず、
その大半が失敗すると言われます。

日経コンピュータの調べによると、IT関係のプロジェクトの
成功率はわずか「31%」しかないそうです。

しかし、本書の著者、白川克さんと榊巻亮さんが所属する
コンサルティング会社、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズが
支援する業務改革プロジェクトは、「95.6%」という
高い成功率になるそうです。

なぜ、一般的な改革プロジェクトの成功率は、こんなに低いのか?
そして、なぜ、ケンブリッジが支援したプロジェクトは、
ほとんど失敗しないのか?

  「話せば10時間ぐらいは必要なのだが、無理やり短くすると
   “プロジェクトの立ち上げ期にやるべきことを、完璧にやり切る”
  ということになるだろう。
  この本は、 “圧倒的なプロジェクト成功率を誇るケンブリッジが、
  業務改革を成功させるために立ち上げ期にやっていること”
  を全て書き表した本である。」

正直、読む前は、業務改革を体系立てて教科書にするのは、
難しいだろうと思っていました。

もし、それができても、あまり実務的でない
フレームワークを並べた本になるのではないか、
という疑念もありました。

なぜなら、実際のプロジェクトは、状況の変化に応じて
有機的に変わっていく必要があるから。

そして、プロジェクトに最も影響を及ぼすのが、「人」。

これはプロジェクトメンバーの影響もあれば、
プロジェクトに反対する抵抗勢力の影響もあります。

しかし、本書には良い意味で裏切られました。

しっかりと体系化されているのに、血の通った現場で使える
業務改革の教科書になっています。

コンセプトを固め、現状分析し、ビジネスモデルを作り、
リスク分析を行いGoサインをもらう。

そして何より、本書は「同士の集め方」、
「抵抗勢力との向き合い方」、「関係者の巻き込み方」といった
「人」についても多くのページを割いて解説しています。

本書の特徴は、以下の通り。

  1. 実務家による、実務家のための教科書
  2. 現場で使っている実物と、当事者の声
  3. システムより、まずは業務の将来像を描く
  4. 日本企業による、「普通の人々」による改革

特にありがたいのが、4番目の特徴です。

欧米の業務改革の事例で紹介されていると、
いざ自分の会社でその手法を使おうと思っても、
環境があまりに違うので、リアルにイメージできないことが
よくあります。

本書は、日本企業のプロジェクト実例が豊富。

そして、堅めのタイトルに反して、イラストやスライドを多用し、
ビジュアルに易しく解説されています。

業務改革に参加する可能性のあるビジネスパーソンは、
職場に携えておきたい一冊です。

この本から何を活かすか?

  「プロジェクト計画は、実行されなければゴミである。」

本書の最後には、著者の個人的な体験談が語られていました。

それは、かつてコンサルタントとして、
心血を注いで作った質の高いプロジェクト計画書が、
結局、社内の多くの共感を得られず、お蔵入りになった経験。

そんな悔しい経験があったからこそ、
本書には、いかに計画を実行に移すかについて
執念が感じられるほどの強い想いがのっているのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経営・戦略 | 07:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/1944-15c1438e

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT