活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

死にたくないんですけど

死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか (ソフトバンク新書)死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか (ソフトバンク新書)
(2013/09/18)
八代 嘉美、海猫沢めろん 他

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

  「2012年に邦訳されたマーカス・ウォールセンの
  『バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!
  の内容は衝撃的だった。今、バイオの世界では、
  かつてコンピューターの世界で起きたような変化が
  起こりつつあるのだと彼は言う。
  高価だったPCが、ガレージで作れる安価なものになって
  世界に広まったように、生物学もまたガレージで研究が
  可能になっており、そこでは “バイオハッカー” と呼ばれる
  DYIの精神にあふれた在野の研究者たちが
  日夜奇妙な実験を繰り返す。」

SFオタクを自称する、作家の海猫沢めろんさんは、
バイオパンク』に書かれている内容をを読んで興奮しました。

そうこうするうちに、iPS細胞の研究で山中伸弥先生が
ノーベル賞を取ったというニュースを耳にします。

  「そこで、ふとこう思った。
  昔ならともかく、今なら生物学の最先端技術を
  使うことによって、生老病死にまつわるあらゆる障害を
  取り除くことができるんじゃないか?
  不老不死の実現―死にたくない、という究極のワガママは通るのか?
  素人がそんな疑問をiPS細胞などに詳しい再生医療の研究者である
  八代嘉美博士にぶつけてみたのが、この本である。」

海猫沢さんと八代嘉美さんは、もともとSF好きが共通の
近所に住む友人でした。

本書には、場所と日を変えた計4回の対談が収録されています。

対談場所は、海猫沢さんの自宅、京都、空港、東京。

1回目と2回目の対談の間に、偶然にも八代さんが
山中教授のいる京都大学iPS細胞研究所へ移籍することになり、
2度目の対談は京都で行われました。

好奇心旺盛な海猫沢さんは、あらゆる角度から、
不老不死の可能性について質問を投げかけ、
それに対して、八代さんが丁寧に答える対談となっています。

お2人の話の中では、SF小説やアニメなどが引き合いに出され、
良い意味でオタク的な要素が出た対談です。

いろいろな本を読んでいて、表面的な知識として聞いたことが
あるような内容を「本当のところは、どうなの?」と、
1つ1つ海猫沢さんは質問していきます。

また、自分の好奇心に駆られて聞いているように見える
海猫沢さんですが、その実、本当は知っているはずの内容も、
読者を意識して、あえて八代さんに聞いているのがニクイところ。

八代さんの説明では、iPS細胞の研究が進んでも、
不老不死の実現はやはり難しいようです。

そこで、海猫沢さんは、生物学的に不老不死が無理でも、
データそして残り続けることができるなら、
それも1つの不死だという考えを示します。

それを受け、対談の最後では、「せめて理想の死に方を考えよう」
という面白い方向へ進みます。

クローン技術、iPS細胞、ネットで申し込める遺伝子検査、
サブカルチャーのなかの生物学や生命科学、
TEDで講演するオーブリー・デグレイさん・・・・

様々なネタをもとに対談が進み、気がつくと新しい生死観まで
考えさせられる興味深い一冊です。

この本から何を活かすか?

お2人の対談では、様々なSF作品への言及があります。

中でも私が読んでみたいと思ったのは、
グレッグ・ベアさんの『ブラッド・ミュージック』。

海猫沢さんが、最初に読んだバイオSFで、傑作と評されています。

古い作品のようなので、私は図書館で探してみます。

あと、SFではありませんが冒頭で紹介した
バイオパンク』はKindle版で読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/1941-1b7acd76

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT