本は10冊同時に読め!

本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである!
(2008/01/21)
成毛 眞 商品詳細を見る
満足度★★★
本書は、元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞さんの
「庶民」から脱するための読書術を紹介したものです。
成毛さんが勧めるのは「超並列」読書術ですが、
これは、自分の家の各部屋・トイレ・机・カバンの中などに
常時いろいろな分野の本を2~3冊置いておき、それを持ち歩かずに、
その場所、その場所で細切れ時間を利用して読むことを基本とします。
ただ、この本は読書術を知るよりも、過激な読書至上主義を掲げる、
成毛さんの発言を楽しむことを主体とした方が、よいかもしれません。
・最近、セカチューやハリポタを読んだ人は、救いようのない低俗な人
・旅行ツアーで、ガイドの説明をボーッ聞いている人はロバである
・「生きた証」を残せなければアリと変わらない
・本を読まない人はサルである
・本さえ読んでいれば、娘が泥棒やテロリストになってもかまわない
とにかく、自分の価値観に合わないと、けちょんけちょんに言いますが、
ここまで、徹底して独善的だと、読んでいて気持ちがいいものです。
更に、成毛さんのアドバイスは、ことごとく常識を覆します。
・まずは、「成功本」を捨てよ
・「使える金」はすべて本に注げ
・読書に目的を持つな
・目次とまえがきを読んで、「すっかり読んだ気」になれ
・読書メモをとるな
しかし、ビル・ゲイツさんが、ほとんどメモをとらなくても、
成毛さんが、本をトン単位で数えようとも、
私は、それができませんし、あまりマネしようとも思いません。
それが、「庶民」と天才の違いなのかも知れませんが。

私は、人の家を訪れると、インテリアよりもなによりも、
その人の本棚を探してしまいます。
その人が、どんな本を読んでいるのかが、とても気になるのです。
成毛さんは本書で、「本棚に並ぶとカッコいい本の条件」に
次の3点を挙げていました。
1. タイトルが、かっこいい
2. 装幀が、かっこいい
3. 帯が、かっこいい
特に、“~ができる方法”や“~力”というタイトルの本は
「自分はおバカです」といっているようなものなので、
隠した方かいいと、言っていました。
私は、人が家に来たときは、自分が本棚を「見られる側」になることを
あまり意識していなかったので、
ちょっと客観的に、自分の本棚を眺めてみようと思います。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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