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科学歳時記 一日一話

科学歳時記 一日一話 (河出ブックス 60)科学歳時記 一日一話 (河出ブックス 60)
(2013/08/13)
小山 慶太

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満足度★★★
付箋数:18

本記事を投稿した日は、2013年「10月12日」です。

今日は何の日でしょうか?

サンタ・マリア号でスペインを出港したコロンブスは、
1492年「10月12日」、現在のバハマ諸島で発見した島に上陸し、
サン・サルバドルと命名しました。

10月12日は、新大陸が発見された日です。

  「当時、これほどの大航海には望遠鏡は必需品であるという
  強い思い込みからであろう、1903年、中米の島国
  セントキッツ・ネイビス(この島もコロンブスによって発見された)
  が発行した切手には、甲板で望遠鏡をのぞくコロンブスの姿が
  描かれている。
  しかし、この時代、望遠鏡はまだ発明されていない。(中略)
  切手に望遠鏡を描き入れることにより、構図としては
  おさまりがよくなるのであろうが、現代の常識で科学の歴史を
  ながめていけないという教訓になっている。」

本書は科学にまつわる幅広い話題を、「1日1話」の
ショート・ショート形式で綴った、科学の千夜一夜物語。

歳時記という名のとおり、1月1日から12月31日まで、
その日起こった科学史に残る出来事が、
短い365個のエピソードとしてまとめられています。

1日1エピソードずつ、その日起こったエピソードを読むも良し、
最初から最後まで一気に通して読むも良し。

物理・天文・化学から遺伝子工学や先端医療などの幅広い分野で、
人類が成し得てきた偉業の数々を楽しむことができます。

また、本書には、著者の小山慶太さんも恩恵を受けた側として
1月14日の歳時記に登場します。

  「1964年から20年間にわたり、多くの若い科学者に莫大な
  私財を投じ、名前を隠して奨学金を送り続けた2人の篤志家がいた。
  奨学金は酒代に使おうが、子供のミルク代にあてようが自由であった。
  何の報告の義務もなく、将来の進路も一切束縛されなかった。
  アルバイトに時間を取られることなく、研究に専念せよ
  というメッセージであった。若い科学者たちは “あしながおじさん”
  の正体を知らされることなく、研究に励んだのである。
  奨学財団は1983年、時代の役割を終えたとして解散した。
  そして翌年、 “あしながおじさん” はホンダの創業者、
  本田宗一郎と藤沢武夫であることが明らかにされた。
  そのとき、2人の援助を受けて成長した科学者たちは
   “あしながおじさん” に感謝の手紙を送り、お礼の会を催した
  (私もかつて、その恩恵に浴した人である)。
  本当にあった話である。」

この奨学金団体は作行会という名称で、1961年にホンダが
株式上場した際の利益を基に設立されました。

20年の間に、恩恵を受けた科学者は1700人以上。
作行会は、日本の科学振興に大きく貢献しました。

現在は、「YES奨励賞」としてその精神は受け継がれ、
ベトナム・インド・カンボジア・ラオスなど、
主にアジアの優秀な学生を対象に助成が行われています。

“あしながおじさん” はいなくなったのではなく、
もっと必要としている人のところへ行ったようです。

この本から何を活かすか?

本書の12月31日の欄で紹介されているのが、
物理学者の寺田寅彦さん。

「天災は忘れた頃にやってくる」は、
寺田さんの言葉と言われています。

寺田さんの、高校時代の英語教師は夏目漱石さんでした。

寺田さんは物理学の研究を続ける一方で、
随筆家としては、夏目漱石さんに師事しました。

『吾輩は猫である』の水島寒月や、『三四郎』の野々宮宗八の
モデルは寺田さんだったとか。

小山さんは別に、寺田さんを主人公にした本も
書いてるので、こちらも読んでみたいですね。
寺田寅彦 - 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学

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