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小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

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(2013/09/26)
岩崎 邦彦

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満足度★★★★
付箋数:27

日本経済新聞出版社の堀内さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

A・B2つのグループがあります。 違いは何でしょうか?

  Aグループ : 京都、北海道、沖縄
  Bグループ : 佐賀、埼玉、群馬

その地方に住んでる人は別にして、多くの人が考えるのは、
観光に行きたい県と、それほど行きたいと思わない県
といったところでしょうか。

実はこの2つのグループ、もっと根本的な違いがあります。

Bグループは「地名」であるのに対して、
Aグループは「ブランド」です。

沖縄からは、青く、きれいな海が思い浮かぶのに対し、
佐賀からは、そんな明確なイメージが浮かびません。

本当は「京都」も「北海道」も「沖縄」も地名ですが、
それ以上に、ブランドとしての意味を持っているのです。

その名称が単なる「名前」なのか、「ブランド」なのかは、
次の方法で簡単に見分けられます。

言葉の後ろに「的」や「らしさ」を付け加えてみてください。

それで何らかのイメージがわけば、それはブランドです。

「京都的」や「北海道らしさ」で意味として通じますね。

さて、本書は「ブランドづくり」のための羅針盤。

著者は、静岡県立大学教授で、企業のブランドづくりにも
社外ブレーンとして取り組む岩崎邦彦さん。

本書では、「ブランドづくり」を次のように定義します。

  「ブランド=顧客の心の中に、品質を超えたポジティブな
  イメージを形成し、顧客との感情的なつながりをつくること」

岩崎さんがとったアンケートによると、
経営者の8割は、自社商品の品質に自信を持っているそうです。

しかし、それでも売れない。

それは、モノづくりで勝って、ブランドづくりで負けているから。

岩崎さんは全国の消費者1000人にも、
次のようなアンケートを取りました。

  質問 ここに味と価格がまったく同じ2つの牛肉があります。

     1つのパッケージには「静岡和牛」と書かれていて、
     もう1つのパッケージには「松阪牛」と書かれています。

     あなたはどちらの牛肉を選びますか?

     選択肢 1:どちらでもよい 2:静岡和牛 3:松阪牛

あくまでも、味も価格も完全に同じという条件です。

このアンケートの結果は、松阪牛のもつブランドの強さが
顕著に現れました。

    松阪牛・・・・・・・72.9%
    どちらでもよい・・・23.4%
    静岡和牛・・・・・・ 3.7%

これは品質や価格が同じでも、選ばれる商品と、
選ばれない商品があるということで、
その差はズバリ、ブランド力ということです。

本書はブランドづくりについて論理的に説明し、
それを多くのアンケートのデータから統計的に裏付けます。

更に岩崎さんが関わった高糖度トマトのトップブランドの
「アメーラ」の実例をあげて解説します。

これは、成功例を理論で後付けで説明したものではなく、
岩崎さんのブランディング理論を実践で活用した例なので、
その説明は非常に腹に落ちます。

ブランディングの本は多数ありますが、
これだけ論理的で、かつ説得力の高い本は滅多にありません。

本書は、自社のブランドづくりのためには、
何度も繰り返し読みたい本ですが、
ライバルには決して読ませたくない本です。

この本から何を活かすか?

「アメーラ」はイタリアっぽい響きがありますが、
「甘いでしょう」の静岡弁「あめ~ら」が由来だそうです。

大切なのは、ストレートにネーミングするのではなく、
暗示するようにネーミングすること。

確かに、「スイート・トマト」というわかりやすい商品名より、
「アメーラ」の方が、どこか美味しそうな響きがありますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ブランディング | 12:38 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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| | 2013/12/21 17:21 | |















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