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なぜ脳は「なんとなく」で買ってしまうのか?

なぜ脳は「なんとなく」で買ってしまうのか? ニューロマーケティングで変わる5つの常識なぜ脳は「なんとなく」で買ってしまうのか? ニューロマーケティングで変わる5つの常識
(2013/07/26)
田邊 学司、小野寺 健司 他

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満足度★★★
付箋数:23

NFL(ナショナル・フットボールリーグ)の王者決定戦
「スーパーボウル」は、アメリカ全土が注目する一大イベントです。

試合の中継時間には、あのニューヨークのマンハッタンでさえ
タクシーがまばらになるほど、全米がテレビに釘付けとなります。

高視聴率となる番組のテレビCM枠は高騰し、
30秒で3億円を超えるとも言われています。

各企業はここぞとばかりに、力の入った新作CMや、
スーパーボウル枠専用のCMを放送しますから、
いくつもの名作CMが、この放送枠から出ています。

2008年、米コカ・コーラ社は、企業の明暗を分ける
スーパーボウルでのCMを、ある方法によって決めたことで
注目を集めました。

その方法とは、「脳波測定」。

コカ・コーラ社は、候補となる10本のCMの中から、
実際に放送する1本を決めるために、
CMを見た時の「脳波」の動きを判断材料としたのです。

これが「ニューロマーケティング」がブームとなるきっかけでした。

ニューロマーケティングとは、脳科学を利用して、
消費者の脳の反応を計測することで消費者心理を解明し、
マーケティングに応用しようとする試み。

アンケートやインタビューでは現れない、
人の無意識下の行動に働きかけると言われています。

ニューロマーケティングは、今後ますます注目を集める
マーケティング手法であることに間違いありませんが、
まだまだ発展途上の手法です。

本書は、ニューロマーケティングの歴史と現状、
そして問題点を実例をあげて、レポートする本です。

  「ニューロマーケティングの真贋は、当分の間、
  見極めようとしても見極められないだろう。
  真贋のつかない脳科学を安易に信奉することなく保留しつつ、
  それでも、脳科学が時折示唆してくれる一段高い視座から、
  既存のビジネスを支配する根本的世界観を見直し、
  新しい世界観でビジネスのフレームを捉え直すべきである。」

これが、本書のニューロマーケティングに対するスタンスです。

そして、従来のマーケティングでは、誰もが信じて疑わなかった
5つの常識に対して、疑問を投げかけます。

  1. 商品の名前を覚えてもらうことがコミュニケーションの
   最低条件である・・・のか?

  2. 商品を魅力的に表現するメッセージが顧客の
   購入意向を刺激する・・・のか?

  3. 商品の選択はオンラインへ、体験はリアルから
   バーチャルへ向かう・・・のか?

  4. 不都合や不満を最小化した商品は満足度が
   最も高い商品である・・・のか?

  5. 国の文化や習慣を考慮しない商品やサービスは
   受け入れられない・・・のか?

本書では支持と不支持の両方の視点が取り入れられているので、
少しスッキリしないところは残りますが、
ニューロマーケティングの現状がよくわかります。

どちらかと言うと、科学的な検証よりも
マーケティング視点で語られている本でした。

この本から何を活かすか?

敬虔なクリスチャンとアップルの熱狂的ファンの脳の反応は同じ?

2006年秋、イギリスのウォーリック大学で
2つのグループに対して、fMRIを使う実験が行われました。

1つのグループは敬虔なクリスチャンで、
もう1つのグループはアップル社の熱狂的ファンです。

クリスチャンにキリスト教のシンボルを見せた時と、
アップルファンにアップル社の製品を見せた時の
脳の反応が非常に似ていたという結果が出たそうです。

この実験結果、なんとなくわかる気がしますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マーケティング・営業 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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