活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

組織行動論の実学

組織行動論の実学―心理学で経営課題を解明する
組織行動論の実学―心理学で経営課題を解明する
(2007/09/07)
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビ 商品詳細を見る

満足度★★★★

次の質問に「はい」か「いいえ」で、お答えください。

   「あなたは、組織で倫理に基づいて行動していますか?」

私は、倫理に基づいて行動したいと思いますが、
それができているかどうかは、あまり自信がありません。

しかし、本書では自信を持って「はい」と答えた人にこそ、
“道徳家ほど、己の偏見に気づかない”という事実を突きつけ、
警告を発します。

人は「客観性の錯覚」に惑わされ、他人の偏見にはすぐ気づいても、
自分は偏見と無縁であると、勘違いしていることも多いようですから、
気をつけなければなりませんね。

さて、この本では、健全な組織を築くために、組織の持つ問題点を
組織行動学や心理学から探り、その解決方法を示しています。

全14章から成りますが、各章をそれぞれの分野のエキスパートが
執筆していながら、微妙に関連性を持った内容に仕上がっています。
各章のタイトルを見るだけでも、興味深い内容が想像できるでしょう。

  第1章 受動攻撃性:変化を拒む組織の病
  第5章 なぜ地位は人を堕落させるのか
  第6章 楽観主義が意思決定を歪める
  第7章 リーダーシップの不条理
  第12章 選択バイアスの罠

この中から、第7章の記述を取り上げてみましょう。

ここでは、リダーシップの心理学を研究している著者によって、
次のような、成功したリーダー(男性の場合)の
共通点が挙げられていました。

  ・強く愛情溢れる「母」がいる家庭環境で育つ
  ・ナルシシズムを持っていること

自己主張、自信、粘り強さ、独創性はナルシシズムなくして
成り立たないと説明されると、なんとなく分かるような気もしますね。

本書は、どの章も内容が濃く、非常に読み応えのある一冊でした。

この本から何を活かすか?

第二次世界大戦中、統計学者のエイブラハム・ワルドさんは、
敵からの攻撃に対する戦闘機の脆弱性を調査していました。

軍関係者は、生還した戦闘機の被弾部位を調べ、
最も「被弾頻度の多い部分」を補強すべきであると結論づけました。

これに対し、エイブラハムさんは、軍とは正反対の
最も「被弾の少ない部分」を補強すべきであると主張しました。

この主張は、“選択のバイアス”を踏まえたものでした。

つまり、致命的な部位に被弾した場合、生還できない。
逆に、被弾しても生還した戦闘機は、致命的な部位を攻撃されなかったから、
生還できたと推測できる。
だから、エイブラハムさんは「被弾の少ない部分」を主張したのです。

選択のバイアスは、母集団を代表しないサンプルに
依存することが原因となります。

これは、身近なところにも多く潜んでいるようですから、
本書の説明に従って、失敗事例からもデータを収集し、
バイアスに陥らないよう、予防したいものです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 組織・社内教育・コーチング | 11:03 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ビジネス書

コミュニティから来ました。


ビジネス書は読めるけど、小説は読めない。
同じです。

FC2の使い方が分からず、また来れるか分かりません。
来れたら来ます。


by しゅう

| 【初心者専用】お金の増やし方 | 2008/03/12 02:23 | URL |

倫理

自分の倫理と 組織の倫理が くい違うときがあります。

| 【初心者専用】お金の増やし方 | 2008/03/12 02:25 | URL |

しゅうさん

livedoorとfc2でブログを書かれているんですね。
fc2の使い方が分からないのは、残念です。

誰しも、自分の倫理と組織の倫理の食い違いには
頭を痛めますが、殆どの場合、自分の倫理を信じたほうが
正しいことでしょう。

| ikadoku | 2008/03/12 10:31 | URL |

自信を持つ事に、自信をもてました!
ありがとうございました。


byしゅう

| 【初心者専用】お金の増やし方 | 2008/03/13 00:31 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/191-3c00cab1

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT