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ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

不格好経営

2013年07月24日
経営・戦略 0
不格好経営―チームDeNAの挑戦不格好経営―チームDeNAの挑戦
(2013/06/11)
南場 智子

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満足度★★★★
付箋数:23

  「第6章までは、DeNAの創業から今日に至るまでの歴史を綴った。
  読者が一緒に “DeNA号” に乗ってジェットスターのような展開を
  体験できるよう、事実をそのまま伝えることを重視した。
  また、メディアにもよく取り上げられるようになった
  最近のDeNAよりも、わが社の原点となった立ち上げ期のことを
  できるだけ詳細に記すようにした。
  自分の生い立ちなど、パーソナルな話も含まれる。」

本書は、元マッキンゼーの経営コンサルタントで、
株式会社DeNAの創業者、南場智子さんの起業記。

南場さんはじめ、DeNAの立ち上げに加わった仲間が、
いくつもの困難な問題に直面し、挫折を味わいながらも、
それを乗り越えていく様子が描かれているので、
独特の高揚感を味わうことができます。

南場さんら創業時のメンバーが罹っていた、
起業という「熱」が読者に伝染ります。

一字一句自分で綴ったという南場さんの文はウィットに富み、軽快。

さらっとDeNAの歴史を知りたい、という軽い気持ちで読み始めても、
グイグイと引き寄せられていきますから、斜め読みには適しません。

面白すぎて読み出したら止まらないので、
まとまった時間のある時に読みたい本です。

  「自分が経営者だったらもっとうまくできるんじゃないだろうか。
  なんでもっと思い切った改革ができないのか。
  なぜ中途半端に実施するんだ。私だったら・・・・・。
  そんなふうに感じているコンサルタントがほかにもいたら
  優しく言ってあげたい。あなたはアホです。
  ものすごい高い確率で失敗しますよ、と。」

南場さんがマッキンゼーを辞め、自分で起業したのは、
「そんなに熱っぽく語るなら、自分でやったらどうだ」
とクライアントに言われたのがきっかけ。

コンサルタントとして経営者にアドバイスするのと、
自分でやってみるのとでは、大違いだったようです。

  「私は10年以上マッキンゼーに在籍して下働きからパートナーまで
  コンサルタントとしては幅広く経験し、事業リーダーに
  経営アドバイスをしていたが、いざ自分が事業リーダーになった途端、
  新しく身につけなければならないこと、 “unlearning” しなければ
  ならないことがとても多く、本当に苦労した。
  もし将来起業することを知っていたら、
  コンサルティング会社ではなく、事業会社で修業したかった、
  というのが私の偽らざる本音である。」

優秀な経営コンサルタントだった南場さんでさえ、
実際に経営をやってみると失敗の連続で、全然うまくいかず、
自己資金を入れて、なんとか資金繰りし、
ぎりぎりの所で切り盛りする状況が続きます。

その中でビッダーズをリリースし、モバオクとモバゲーの
成功が続き、倍々ゲームで会社は大きくなっていきます。

そして2011年に旦那さんの癌治療のため、南場さんは社長を退任。

しかし、南場さんが社長を退いたあとも、会社が更に大きく
成長を続けているのは、南場さんが人材にこだわり、
あとを任せる人を育ててきたからなのでしょう。

優秀な人を集め、任せる姿勢を貫いてきたからこそ、
イザという時に安心して、一線から退けるのだと思います。

創業したカリスマ経営者がいるうちは成長を続けても、
その経営者が退くと、一気にダメになる企業が多い中、
DeNAがそうならなかったのは、個人的には南場さんの
コンサルタントとしての経験があったからだと思えます。

この本から何を活かすか?

DeNAは立ち上げの直後、委託会社から、システム詐欺に遭います。

この事実が発覚し、パニックに陥った南場さんは、
早朝4時に帰宅し、寝ている旦那さんに報告。

むくっと起き上がり、的確な3つのアドバイスを与え、
旦那さんはまた眠ってしまったようです。

さすがに、旦那さんもマッキンゼーのコンサルタント。

こんなカッコのいい旦那になりたいものです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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