活かす読書
ikadoku

ビジネス書・ベストセラー本・科学本を中心に13年以上、ひたすら本を紹介し続けるブログ。既に紹介した本は3700冊以上。

6分間文章術

2013年07月20日
文章術 1
6分間文章術――想いを伝える教科書6分間文章術――想いを伝える教科書
(2013/06/21)
中野 巧

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満足度★★★★
付箋数:20

中野巧さんの『6分間文章術』が、
神田昌典さんの後押しもあって、ベストセラーになっています。

この本で紹介されているのは、「エンパシーライティング」
という文章術。

これは、【埋める → 貼る → つなぐ】の
3ステップで、共感を生む文章が書けるというものです。

なんと、このメソッドは、トヨタ、ソニー、三菱UFJ銀行、
東芝、富士通、DeNAなどの大手企業でも活用され、
一部の学校では作文の授業や、文化祭のイベント企画でも
使われた実績があるそうです。

このメソッドの最大の特徴は、ネガティブな面を考える人へも
想いを寄せ、その感情を和らげる言葉が、
フレームワークの中に組み込まれていることです。

これはネガティブな面をことさら強調して、
恐怖心を煽る文章を書くこととは違います。

「こうなったらイイな」というポジティブな面と、
「でもここが心配」というネガティブな面の
両面に配慮するからこそ、エンパシーが生まれるのでしょう。

エンパシーライティングでは、文章の表現方法については、
まったく触れていません。

このメソッドが示すのは、文章の構成のみです。

文章を書き始める前に、専用のフレームワークを埋めながら、
必要な要素を洗い出し、文全体の構成を考えます。

このフレームワークを埋める前処理時間は6分間。

果たして、そんな簡単なことで、共感を生む文章が
書けるようになるのでしょうか?

そこで、実際に私も使ってみました。

本書を読み返しながら、フレームワークを埋め、
付せんにキーワードを書き出し、「貼る」作業までで
約10分かかりました。

それでも、初めてエンパシーライティングを使ったにしては、
意外とスムーズに文章構成までできたという印象です。

私の手が止まったのは、最後の「つなぐ」の段階でした。

ここでは、付せんのキーワードから新しい文章を
作るのではなく、短くキーワード化されたものを、
元のメッセージに戻す作業を行います。

  「たとえるなら、付せんから文章化する作業は、
  カップラーメンにお湯をかけて元の状態に戻すのと似ています。」

そう言われても、ここはカップ麺のように簡単には
いきませんでしたが、なんとか文章化することができました。

それが、このブログ記事です。

ここまで書くのに、結局いつもと同じくらいの時間が、
かかりましたが、初めてにしては上出来です。

正直、一度エンパシーライティングを試しただけで、
共感を生む文が書けるようになったとは思いません。

しかし、書いている間、常にゴールと全体の構成が見えているので、
軸がブレない文章が書けるという安心感がありました。

私は、エンパシーライティングが本当に効果があるのか、
まだ判断できる段階にありませんが、
一度試してみる価値がある、面白いメソッドだと思います。

この本から何を活かすか?

これが今回書いたエンパシーライティングのシートです。

エンパシーライティング_convert_20130720084421

まだ、このシートを上手く使えたとはとは言えませんし、
やはり、キーワードから文章に戻す段階が課題です。

しかし、このシートを書くこと自体には、
それほど時間はかからないので、度々使ってみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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我無駄無

「エンパシーライティング」と「トヨタ式書類作成法の共通点」

つい昨日、神田昌典さんの本をアマゾンで買って、神田さんについていろいろと調べているうちに、この「6分間文章術」を知って、関連するものを調べているうちに、こちらのページを見つけたので、コメントを書いています。

で、アマゾンのレビューを見てみると、「宣伝が多い」というものが多いですね。

それはともかく、こちらのブログで書かれている範囲で考えると、「エンパシーライティング」というのは内容的に以前読んだことのある「トヨタで学んだ「紙1枚」にまとめる技術」に近いのではないか。と思いました。

トヨタでは書類を書くときに基本的にA4一枚の紙にまとめるそうです(場合によってはA3一枚もあるそうですが)。
で、この本では、そのA4一枚にまとめるためのフレームワークを提供しているわけです。

基本的なものとして言うと、A4の白紙を一枚用意して、それを8つのフレームに区切り、左肩のところにテーマを書き、残りのフレームの上のところに、そのテーマに関係するキーワードを書き、さらに、そのキーワードの下にコメントを簡潔に書いていく。と。

で、このフレームワークは基本的に会社内で書類やプレゼン資料などを作るためのメソッドですが、その時のポイントが、「読み手(相手)のことを考えながら書く」ということになります。

当然、相手方としては、自分の意見に対して「ネガティブ」な姿勢を持っていることもあるわけで、それを事前に織り込みながら、書類や資料を作っていくと。

それで、エンパシーライティングはこの「トヨタ式書類作成法」と共通する要素を持ちながらも、付箋紙を多用することで柔軟性を持たせている、こういう感じになるでしょうか?

あと、余談になりますが、最近ネット関係で「炎上」することが多いのは、「自分の言いたいことだけを一方的に書いて、読み手のことを考えない人が多い」からなのでしょう。

そういう意味では、エンパシーライティングが普及していけばいいのではないかと思います。

2016年06月06日 (月) 13:24