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Googleの72時間

Googleの72時間  東日本大震災と情報、インターネットGoogleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット
(2013/04/10)
林 信行、山路 達也 他

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満足度★★★★
付箋数:25

  「2011年3月11日の地震が発生した瞬間、
  日本のGoogleにはまだ災害対応チームもない状態だったが、
  数時間後には最初のサービスが立ち上がり、
  つづく週末の間にもいくつものサービスが本格始動していった。」

本書は、東日本大震災発生直後に、Googleがいかにして
もの凄いスピードで災害対応サービスを立ち上げたかの
ノンフィクション。

Googleの社員が、他の企業に比べて多少自由に動けたとしても、
混乱した状況の中で迅速に連携を図り、次々と有用なサービスを
リリースしていったのは、やはり驚異的なことです。

過去に米国のハリケーン・カトリーナやハイチの地震、
四川大地震などで安否確認サービスを提供してきた経験が
あるとはいえ、普段から正しいことをやるという風土の中で
仕事をしていないとできないことだと思います。

本書は、Googleのクライシスレスポンスのサイトに
掲載されている「東日本大震災と情報、インターネット」の
情報を再構成し、大幅に加筆したもの。

著者はサイト同様、 IT系ジャーナリストの林信行さんと、
ライターの山路達也さん。

主役はGoogleですが、連携するテレビ局や自治体、
更にYahoo!JAPANの災害対応などもレポートされています。

東日本大震災関連の本だと、「今さら」という感じもしますが、
本書は「今だからこそ」読んでおきたい本でした。

なぜなら、緊急時にどれだけ動けるかは、
いかに平時に準備をしているかにかかっているからです。

平時に培った力しか、イザという時に発揮できませんし、
非常時こそ力の差が如実に現れるのです。

本書はGoogleの称賛本ではなく、震災の教訓と
Googleの行動から、自分たちが普段からできることを
考えるための本です。

  「東日本大震災を乗り越えた私たちは、被災した方々の体験を
  無駄にせず、未来に役立てる使命を背負っている。
  それでは、私たちにできることは何だろう?」

林さんと山路さんは、本書をきっかけに、
ITを使った防災について考える機会を与えてくれます。

この本から何を活かすか?

震災後のテレビとネットの融合は、何人もの勇気ある人の
法や組織を超えた行動によるものでした。

本書のレポートを一部割愛して紹介します。

  最初の揺れから17分後の午後3時3分。

  NHKで放送された画面をネットに流したら、
  助かる人がいるんじゃないかと考えた少年がいました。

  少年は福島県に住む、当時、中学2年生。

  NHKから訴えられたらどうしようと、一瞬考えましたが、
  東北には自分より不安を抱えた人がものすごい数いる
  という思いから、自分のiPhoneでテレビ画面を写して、
  Ustreamに流しはじめました。

  配信の話題は、Twitterを通じてあっという間に広まり、
  午後4時には、Ustream Asiaの社長にも伝わります。

  Ustream側は、NHKの著作権を侵害する違法配信であると
  認識しつつも、停電などでテレビを見れない人には
  貴重な情報源であると考え、NHKから要請がない限り、
  配信を停止しないと判断。

  そして、午後5時20分、NHK広報のTwitterアカウントが、
  この配信情報に対し、「情報感謝!」というメッセージを添えて、
  自らUstreamのURLを広げました。

  この時点で、ネット上では事前許可なしで行われた配信が、
  NHKの同意を得たと認識されましたが、
  実は、NHK広報のTwitterも一職員の独断によるものでした。

  そのNHK職員は、他のユーザーからそんなことをして大丈夫か
  と問われると、「私の独断なので、あとで責任を取ります」と
  返したそうです。

  午後6時、NHKは公式にUstreamの配信を承諾し、
  午後9時からNHK自身によるUstream公式配信をスタートさせました。

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