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クリエイティブ喧嘩術

クリエイティブ喧嘩術 (NHK出版新書 408)クリエイティブ喧嘩術 (NHK出版新書 408)
(2013/05/08)
大友 啓史

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満足度★★★
付箋数:22

映画監督として『るろうに剣心』や『プラチナデータ』などの
ヒット作品を生む大友啓史さん。

監督として独立する前は、NHKで史上最年少の演出チーフとして
大河ドラマ『龍馬伝』を撮り、他にもドラマ『ハゲタカ』や
『白洲次郎』などでイタリア賞や文化庁芸術祭優秀賞など
各賞を受賞した気鋭の演出家です。

本書は、そんな大友さんが作品の裏話とともに、
クリエイティブな仕事をするための極意を披露します。

  第1章 脱藩のススメ
  第2章 ハリウッドに学ぶ仕事の流儀
  第3章 現場に奇跡を起こす方法
  第4章 クリエイティブ喧嘩術

第1章で、大友さんはNHK時代から大切にしている
2つの仕事の心構えを語ります。

  「まず一つめは、常に “自分と喧嘩をする” スタンスで
  仕事をするということです。(中略)
  誰しも長いものに巻かれたくなるときはあると思います。
  しかし媚びそうになっている自分に “お前はそれでいいのか” と
  喧嘩を吹っ掛けながら、自分のうちにある “スタンダード” を
  確認し、言語化し、時がくるまで技術を磨く。」

これは自分が妥協しないために、あえて自分と喧嘩するという、
攻撃的なスタイルをとるということです。

妥協は知らないうちに癖になってしまいますから、
強力なカンフル剤として喧嘩が必要なのでしょう。

  「二つめは、周囲にあえて呆れられるという方法を取ることです。
  つまり、 “あいつだからしょうがない” というスタンスを
  つくっておくと、いざというときに気が楽になるものです。」

こちらは徹底してこだわる姿勢を見せ続けるのがポイント。

最初は周囲から非難されても、こだわって質の高い
アウトプットを続けると、「しょうがない」が良い意味に
変わっていくというもです。

そこまで周囲に認められれば、確かに仕事はしやすくなりますね。

第4章では、大友さん流の「いいものをつくる」ための
方法論が書かれています。

  1. 絶対に他人と違うことをする。それは否定から始まる。
  2. 仮想敵をつくり、喧嘩を売る。
  3. 仮想敵に喧嘩を売る理由を他人にも納得させる。

仕事の心構えと共通しているところもありますが、
この3ステップ、よく見ると、どこかの国や、どこかの新興宗教が
やっていそうな手法です。

それだけ集団をまとめるには、効果がある手法なのだと思います。

大友さんは、そのパワーをクリエイティブな方向に
集中させていることが大きな違いですが。

本書は、映画やドラマの演出に興味がある人や、大友さんの作品が
好きな方にはメイキングを見るような楽しみもあります。

しかし、私のように大友さんの作品を一つも見たことがない人でも、
十分に刺激を受ける内容になっていました。

この本から何を活かすか?

  「リザルト演出は絶対にやってはいけない」

これは大友さんが、ハリウッドに留学中に学んだ俳優演出の基礎。

小学校の先生が「これが正しい答えです」と言うと、
その瞬間、子どもたちは自分の感情を押し殺し、
先生の意見に自分の感想を合わせてしまいます。

つまり、気をつけないと権限のある人や影響力のある人の考えに、
おもねってしまう状態になってしまうのです。

リザルト演出にならないように、現場の監督は
簡単に答えを用意しないのが「礼儀」のようです。

これはビジネスでも同じですね。

上司と部下の関係にあるときはもちろん、
経験値の違う人が集まってチームをつくるときでも
起こりがちですから、クリエイティビティを殺さないように
注意しなければなりません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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