100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる
2013年05月20日
![]() | 100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる (2013/04/15) 高橋 政史 商品詳細を見る |
満足度★★★
付箋数:18
あなたは、仕事や人生において「優先順位」を決めていますか?
本書の著者、高橋政史さんは優先順位を
決める必要はないと言います。
なぜなら、最優先事項1つだけを決め、
そこにフォーカスすることが大切だから。
「優先順位をつけるときは結婚と同じ。
一番好きな1人と結婚するように、一番大切な1つだけを
決めてしまうのです。」
高橋さんは、かつてスキルアップのために、
たくさんの時間とお金をかけていました。
ロジカルシンキング、マインドマップ、自己啓発、NLP、
手帳術、時間管理術、整理術、プレゼン術・・・・
仕事に役立つと聞けば、どんなスキルでも貪欲に
身につけようとしていたそうです。
当時は、スキルの強化が成功につながると考えていたからです。
しかし、ある時、高橋さんは師に言われた一言で、
スキルを追い求めていた旅に終止符を打ちます。
「結果につながらないスキルは全部ゴミ!
100の最高の武器(スキル)があったとしても、
仕事で成果が出ないなら、それはすべてゴミになってしまう。
仕事で成果を出すために必要なこと以外、全部捨てろ!」
これこそが、本書のキーメッセージ。
「最も重要なことにフォーカスする」考えです。
第1章 たった1つの考えが働き方に革命を起こす
第2章 成功を導くキーワードは「フォーカス」
第3章 すべての仕事を早くて質の高いものにする「仕事のGPS」
第4章 1億円稼ぐ人の仕事の習慣
第5章 年収アップのための8つの武器
最優先事項だけにフォーカスするために、
本書の第3章で紹介されるのが「仕事のGPS」。
G:1ゴール。理想の姿(ビジョン)を目指して
ゴール(目標)を設定。
P:3つのポイント。ゴールを実現するために
押さえておくべき3つのポイント。
S:ステップ。ゴール実現に向けての手順。
これが本書の中心となるツールです。
車のカーナビがGPSを使って、目的地までの最短ルートを
導き出すように、早くて質の高い仕事をするにも
「仕事のGPS」が必要ということです。
もちろん、本書では1つの考え方があれば、
すべてのスキルが不要と言っている訳ではありません。
あくまでゴールが決まらないうちに、闇雲にスキルを身につけても
その努力はムダになるので、本当に必要なスキルだけを
効率よく身に付ける必要があるということです。
実際に本書でも、かつて高橋さんが身につけたスキルが
十分に生かされていることがよくわかります。
その端的な例が、第5章で紹介されている8つのフォーマット。
ここでは、企画書やプレゼン構想シート、問題解決シートなど
すぐに使えそうなフォーマットが紹介されています。
これらは、高橋さんがロジカルシンキングなどのスキルを
身につけてきたからこそ生み出せたものだと思います。

最も簡単にできる仮説思考
仮説思考というと、コンサルタントが使う難しい技術と
考えている人も多いと思います。
しかし、本書では驚くべき簡単な仮説思考の方法が
紹介されています。
それは何でも口にする言葉の語尾に「~かな?」とつける方法。
思いついたことに「~かな?」をつけて、
どんどん深堀りしていきます。
「~かな?」を口ぐせにすると、自分だけでなく、
周りの人も仮説思考に巻き込むことができそうです。
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