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ikadoku

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勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術

2013年05月02日
ビジネス一般・ストーリー 0
勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術
(2013/03/14)
ヘルマン・シェーラー

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満足度★★★
付箋数:18

  「我々は、本当はいつもチャンスに囲まれているのに、
  それに気づいていないだけなのだ。」

なぜ、チャンスに気づかないかと言えば、
チャンスは目に見えないことが多いから。

では、自分の周りにチャンスがあるように思えない時は、
一体、どうしたらよいのでしょうか?

  「チャンスがなさそうに見えても、今現在に専念すべきなのだ。
  重要なのは最初の1つを見つけること。

  振り返ってみると、チャンスは真珠のネックレスのように
  ひとつながりになっていることが多い。
  チャンスはつながったり、固まったりしやすいからだ。

  そして後から見てみると、すべては単純な1本の線のように
  つながって見える。その結果になったのは当然のことだった
  ように思えるのだ。」

本書はドイツの経営コンサルタント、ヘルマン・シェーラーさん
による「チャンスをつかむ」ためのヒントをまとめたもの。

私たちが読む機会が多いのは、日本やアメリカの
ビジネス書なので、それらとはちょっと違った印象の本です。

シェーラーさんは、本書で過去の著作と違って
新しい書き方に挑戦したと言っていますから、
もしかすると、ドイツのビジネス書全体が違う雰囲気
なのではなくて、本書だけが違うのかもしれませんが。

さて、シェーラーさんは、チャンスの6つの特徴を
次のように挙げています。

  1. チャンスはごくありふれたものである
  2. チャンスは時として見えないことがある
  3. 必ずしもビジョンは持っていなくてもいい
  4. チャンスは労せずにして懐に転がりこんでくることはない
  5. チャンスは必ずしも「未来」にあるわけではない
  6. チャンスは必ずしも「ルール」に則っているわけではない

こうして見てみると、ドイツでも日本でも
チャンスの本質は変わらないので、
本書のTIPSは大いに参考になりそうです。

ただし、本書はタイトルに「技術」と入っていますが、
エッセイ本のようなテイストで書かれています。

「方法」が書かれているのではなく、
「気づき」が書かれている本です。

ですから、かっちりとしたノウハウ本を期待して読むと、
イメージと違った印象を受けるでしょう。

また、本書の大切な部分は太字で書かれていますが、
日本のビジネス書の「箇条書き」に慣れている方には、
少し読みにくく感じるかもしれません。

本書で何度も登場するのが「チャンス・インテリジェンス」
というキーワード。

インテリジェンスとは、知性とか諜報活動といった意味ですね。

本書では、チャンスにインテリジェンスを加えて、
「チャンスに気づく力」という意味で使っています。

目に見えないチャンスに気づくにはインテリジェンスが
必要ですが、本書のような体裁の本から技術を吸収するのにも
ある程度のインテリジェンスが必要だと思います。

この本から何を活かすか?

  飛行機のファーストクラスにエコノミー料金で乗る方法

シェーラーさんは、エコノミー料金でファーストクラスに
乗る「裏ワザ」を本書で公開しています。

しかし、その裏ワザとは「マイル」を使うという
日本では広く知られた方法。

わざわざ、こういったビジネス書で披露するわけですから、
ドイツではあまり知られていない方法なのでしょう。

そう考えると、私たちが当たり前のように知っている情報も、
他の国に持って行くと、価値のある知識に変わる可能性が
十分にあるということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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この記事を書いた人: ikadoku
毎朝4時に起きて本を読み、13年以上ブログで紹介記事を投稿しています。北海道在住。たまに旅行で長期の休みを取ります。

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