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仕事の答えは、すべて「童話」が教えてくれる。

仕事の答えは、すべて「童話」が教えてくれる。仕事の答えは、すべて「童話」が教えてくれる。
(2013/02/20)
千田琢哉

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満足度★★★★
付箋数:22

  「 “もうダメだ” と思ったら、
  図書館の児童書コーナーに籠もろう。」

なぜなら、児童書コーナーの「童話」の中には、
厳しい現代社会を生き抜いていくための知恵があるから。

本書は、誰もが知る20の「童話」を超解釈して、
ビジネスや人生のヒントとする本です。

著者は、多作家で知られる千田琢哉さん。

よくもまあ、そんな解釈が思いつくものだと感心します。

例えば、ロシアの童話である『おおきなかぶ』。

おじいさんは、大きなカブを抜こうとしても、
なかなか抜けないので、おばあさん、孫、犬、猫、ねずみを
呼んできて、「うんとこしょ、どっこいしょ」という掛け声で、
協力してカブを抜くというお話です。

この話を、千田さんは、みんなで力を合わせることの大切さを
伝えるのではなく、「リーダシップの極意」を説いていると解釈。

そもそもおじいさんは、最初から力を入れて、
カブを抜こうとしていなかった。

  「おばあさんが助けに孫を呼んでくる間、リーダーである
  おじいさんがかぶの前でしゃがみこんでいるのは演技だ。
  さらに言っておくと、孫が犬を連れてくる間にサブリーダーである 
  おばあさんも一緒になって座っているのも見事な演技だ。」

なぜ、おじいさんとおばあさんは、そんなことをしたかというと、
孫(部下)が将来、同じような困難な状況になったときに、
自分だけが一生懸命になっても、どうにもならないという
気づきを与えるため。

更に、あえて困った状況を見せることで、孫(部下)の
モチベーションを上げるための行動だったと解釈しています。

また、『白雪姫』からは、したたかに生きる術を学びます。

実は、白雪姫は毒リンゴを食べておらず、深い眠りについたのも、
王子様をものにするするための狸寝入りだった。

  「老婆が毒リンゴを運んできた時、森の動物たちの知らせで
  白雪姫はその情報をいち早くゲット。
  戦略家だった白雪姫は、これはチャンスだと直感した。(中略)
  もし本気でチャンスを掴みたいのなら、このくらいの芝居を
  やっても神様は許してくれるのだ。」

白雪姫は、7人の小人たちにもひと役買ってもらい、
戦略的に王子様と結婚するという目的を達成した。

千田さんの想像力の豊かさに、ただただ脱帽です。

そして、本書では童話を新解釈するだけでなく、
そこから一度、モノごとの本質を抽象化して抜き出し、
再度、ビジネスシーンなどに落とし込んで、
具体化しているのが素晴らしい。

先日紹介したアート・マークマンさんの
スマート・シンキング』では、「ことわざ」を使って、
モノごとの本質をつかむ訓練をすることが推奨されていましたが、
本書ではそれを童話で行った感じがしますね。

また、本書の20の童話には、それぞれの話をモチーフにした、
スカイエマさんによる描き下ろしイラストが挿入されています。

このイラストがまた素敵。

スカイエマさんは、千田とは別の角度で童話の本質を捉え、
イラスト化しているので、これだけでも一見の価値あり。

この本から何を活かすか?


『さるかに合戦』から、本書で学ぶのは、

  「復讐や争いは、一人も勝者のいない憎しみ無限増幅装置」

ということ。

ここでは、芥川龍之介さんが書いた、『さるかに合戦』の
続編小説『猿蟹合戦』も紹介されています。

その話では、猿に復讐を果たした主犯格の蟹は死刑になり、
蜂や臼などの協力者たちも無期懲役に処されるようです。

この小説、著作権が切れているので、青空文庫
AmazonのKindle版で無料で読むことができます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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