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ひとたまりもない日本

ひとたまりもない日本  根拠なき「楽観論」への全反論ひとたまりもない日本 根拠なき「楽観論」への全反論
(2013/01/22)
藤巻 健史

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満足度★★★
付箋数:17

  「 “ずーっと外れているから2012年も外れる” と考えるか、
  “その昔JPモルガンで長らく世界の儲け頭だった男が、
  最近はずーっと外れているから、そろそろ当たる” と考えるか?
  読者の皆様いかんである。」

ありがたいことに、2012年も藤巻健史さんの予想はハズレました。
2013年もその予想はハズれるでしょう。

そもそも藤巻さんの予想は当たってもらっては困ります。

しかし、世の中の誰もが藤巻さんのことを
「破綻」、「ハイパーインフレ」、「沈没」といった
ネガティブな言葉で恐怖を煽っているだけの
「オオカミおじさん」だと信じこんでしまい、
完全に相手にしない状態になるのは危険だと思います。

藤巻さんの予想は当たらないけれど、可能性の一つとして、
シミュレーションしておくのが健全なところでしょう。

さて、本書は週刊朝日に連載のコラム、
「案ずるよりフジマキに聞け」の2012年掲載分をもとに、
識者や世間から寄せられた藤巻さんへの反論に対する反論
という形でまとめられた本です。

「ハイパーインフレを生き延びた後に到来する、明るい未来を
迎えるための新しい経済常識」が、本書の謳い文句です。

  ・ハイパーインフレは起こらない
  ・日本は成熟国家で円高はむしろ好都合
  ・為替のレートは市場介入では動かせない
  ・自国通貨建ての日本国債はデフォルトしない
  ・国の借金はそもそもゼロにする必要がない

これらの主張は、「真実のようなウソ」として、
藤巻さんは本書で反論を試みます。

しかし、その反論は藤巻さんの実務経験や
他の専門家の説の一部を引用したもので、根拠が脆弱です。

それでも自分が正しいと自信をを持って
主張できるところが藤巻さんのスゴイところです。

そして、何度も何度も繰り返し同じ内容を
多少表現を変えて新刊として出すしぶとさがあります。

また、最近、私が藤巻さんの本を読む時の
楽しみになっているのがアマゾン・レビューの酷評です。

本書も「星1つ」のレビューが圧倒的に多くなっていますね。

炎上マーケティングではありませんが、
それも狙いの一つなのでしょう。

どんなにレビューが酷くても、藤巻さんの主張は変わりません。

  「私は、人の言うことを聞かないことで有名です。
  モルガン銀行東京支店長時代は、ニューヨークのボスから
  “たまには人の話を聞け、人の意見に耳を傾けろ”
  とよく怒られました。」

このように言っている藤巻さんですから、
アマゾンのレビュー程度なら、あまり影響がありません。

藤巻さんに言って聴かせることができるのは、
奥さんのアヤコさんか、かつての部下のウスイ女子くらいしか
いないのでしょう。

この本から何を活かすか?

本書の143ページに、1998年当時、日銀総裁や大蔵大臣に
藤巻さんが適任と、冗談で噂されていたエピソードが
掲載されていました。

あれ、このエピソード、ついさっきも読んだばかり?

同じエピソードを使い回す藤巻さんでも、
いくらなんでも1冊の本で2度同じエピソードを掲載するなんて・・・

そう思って、前のページを見直しましたが、
これは私の勘違いでした。

実は本書を読む直前に「藤巻プロパガンダ」の2013年2月24日
掲載分を読んだので、その内容との重複でした。

藤巻さんなら、ひょっとして有り得ることと思いましたが、
さすがに編集の方が見逃すはずはありませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経済・行動経済学 | 06:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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