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夢を実現する発想法

夢を実現する発想法夢を実現する発想法
(2013/01/11)
川口 淳一郎、山中 伸弥 他

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満足度★★★
付箋数:18

  「実はiPS細胞については、宇宙旅行の分野でも注目していましてね。
  私は、と言ったほうが正確かもしれませんが(笑)。
  将来人類が宇宙を何十年と旅するような時代がきた時に
  不可欠と思われるものの一つが、iPS細胞を使った再生医療です。
  いったん離陸すれば、途中で病気や怪我をしても病院には
  いけませんから。」

本書は「はやぶさプロジェクト」の川口淳一郎さんと、
「iPS細胞」の山中伸弥さんの対談本。

タイトルに「夢を実現する発想法」とありますが、
お二人の対談が行われたこと自体が夢の実現です。

本書は全127ページの薄い本で、構成は以下の通りです。

  はじめに ~失敗こそが成功へ至る道~・・・・山中さん
  第1章 未来の扉をひらく鍵・・・・山中さん
     (2012年7月19日京都大学時計台記念館の講演より)
  第2章 道はこうして拓けた・・・・川口さん×山中さん
     (月刊誌『致知』2012年11月号掲載の対談より)
  第3章 自らの塔を建てよ・・・・川口さん
  あとがき ~旧きは要らぬ新しきを知れ~・・・・川口さん

対談が行われたのは、山中さんがノーベル賞受賞前で、
お二人とも初顔合わせだったようです。

  「きょうはお忙しい中、本当にありがとうございます。
  実は川口先生にはかねてから、ぜひお目にかかりたいと
  思っていたんです。」

お二人が成し遂げたことは、科学の一分野の成果に留まらず、
人類の進歩につながる偉業です。

ですから分野は違えど、互いの研究分野に興味を持ち、
尊敬しあっていることがよくわかります。

前人未到の研究を極める同志として、
共感しあっている様子が伝わってきます。

ただし、初対面で気を遣っているからなのか、
それとも互いに尊敬しすぎているからなのか、
対談で、お二人の新しい一面はあまり引き出されていません。

本当は1+1=3以上になる化学反応を見たいところですが、
今回の対談では1+1=2.2ぐらいにしかなっていない印象です。

お互いのことを知ることから始まっていますから、
その点はやむを得ないのかもしれません。

月刊誌『致知』の担当者も、お二人の対談を
他紙では見られない違った面を引き出す方向に、
貪欲に誘導する様子は見られません。

とは言っても、お二人のシンプルな会話の中には、
研究者として誰にも譲れない信念が感じられ、
含蓄のあるメッセージが散りばめられています。

そして、大きなことを成し遂げるには、
個人の信念を広げ、チームとして心意気で動く人、
夢の実現に向けて熱くなっている人を、
どれだけ集められるかが、鍵を握っていると
語られていたのが印象的でした。

別の機会でお二人が対談を重ねると、
単著では見られない別の一面が見られそうな
予感もありました。

また、対談以外の第1章と第3章は、
山中さん、川口さんそれぞれの過去の著作で
語られていることと重複する内容が多かったので、
少し新鮮味に欠けました。

この本から何を活かすか?

  「なにか悪いことが起こった時は “身から出たサビ” 。
  つまり自分のせいだと考える。
  逆に、いいことが起こった時は “おかげさま” と思う。」

これは、山中さんが母親から身を持って教えられたこと。

やはり口で言うのではなく、態度で示すことが、
子どもの心にも届くようですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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