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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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むしろ暴落しそうな金融商品を買え!

むしろ暴落しそうな金融商品を買え! (幻冬舎新書)むしろ暴落しそうな金融商品を買え! (幻冬舎新書)
(2012/11/30)
吉本 佳生

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満足度★★★★
付箋数:23

  「1990年代から、いま現在の期間で、株や投資信託、
  外貨などで資産運用して、トータルでみて儲かっているという人は
  どれくらいいると思いますか?
  本書をお読みいただければわかりますが、 “ほとんどいない”
  といっても過言ではありません。大儲けした人もいるでしょうが、
  例外的といえる比率でしかないはずです。」

このように語るのは、過去にも数々の優れたマネー本や
経済本を書いている吉本佳生さん。

今回は吉本さんにとって、かなりの意欲作。

なぜなら、通常、この手の本は、危ない金融商品を
「買ってはいけない」ことを警告する「守り」重視の本ですが、
本書はタイトルで「買え!」と言っている通り、
「攻め」ることを重視した本だからです。

では、どんな攻め方をすると、儲けることができるのか?

吉本さんが説く、過去に大儲けした人のパターンは次の2つ。

  「第1に、バブルに乗って短期で大儲けしたうえで、
  バブル崩壊前に逃げた人。
  第2に、他人(政府、金融機関、企業、各種団体、個人)の
  失敗につけこんだ人。」

特に第1のパターン、バブルに乗ることが、
本書のタイトルである「暴落しそうな金融商品」を
買うことに当たります。

その時に大切なことが、流動性を確保して、
損切りラインを決めておくこと。

本書では、長期投資の危険性が盛んに訴えられていますが、
短期にせよ長期にせよ、損切りのない投資は、
かなりの確率で大損または破綻するということです。

  「長期投資が絶対にダメだといいたいのではありません。
  暴落による大損を避けることを、長期投資よりも優先しろ
  ということであって、致命的な暴落が起きなければ、
  長期でひとつの資産を保有し続ければいいと考えます。」

しかし、吉本さんも本書で言及していますが、
致命的な暴落は、何度も繰り返して起きます。

だからこそ、損切りラインを決めることが必須なのです。

ちなみに、吉本さんは数値での損切りではなく、
「ボラティリティ」の変化を見て、
市場の暴落から逃げることを推奨しています。

吉本さんは、理論派でマーケットに身を置きません。

通常、専門家と名乗る理論派の人の主張は、
実際にトレードする人の感覚と乖離するものですが、
吉本さんの場合、それが少ないと思います。

本書は、私が投資やトレードの経験上
わかっていたことを、データと理論の裏付けで、
納得できるところまで落としこんでくれる本でした。

この本から何を活かすか?

もう1つの、大儲けの王道で
「他人の失敗につけこむ」方法として本書で紹介されてたのが、
「オプション取引のストラングルの売り」です。

リスクを過大評価した金融機関の失敗につけ込む手法ですが、
こんな方法を推奨する理論派は、吉本さん以外にいないでしょう。

個人的には、オプション取引は誰にでも
勧められないと考えます。

吉本さんの理論外の投資方法ですが、
私が誰にでも勧められる方法として挙げるのが、
このブログで何度か紹介している
マネースクウェアの「トラップリピートイフダン」です。

ただし、この方法もリスク計算だけはやっておかないと、
破綻の可能性がありますので、
実際に投資をはじめる際はご注意ください。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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