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メリットの法則

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)
(2012/11/16)
奥田 健次

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満足度★★★★
付箋数:24

2歳の男の子アキラくんには、奇声を発する癖がありました。

興奮すると突然、甲高い声をあげて、
ひきつけのような状態になることもあります。

その奇声は隣の家まで響くような大きさ。

奇声を発したときに、お母さんが、アキラくんを抱っこして、
肩をトントンと優しく叩いて介抱すると、すぐに収まります。

しかし、その回数があまりにも多く、
「ご近所さんにご迷惑をおかけしてばかりで・・・」と
お母さんは疲れ果てていました。

アキラくんが奇声をあげる頻度は10分に1回程度、
1日に60回近くも奇声をあげていました。

このアキラくんの行動に困ったお母さんが、
相談に来たのが本書の著者・奥田健次さんのクリニックでした。

奥田さんは、お母さんの決意を確かめ、
ある「処方箋」を用意します。

その結果、1週間で奇声を発する回数は激減。

1日60回近くあげていた奇声が、1日4回程度に減りました。

奥田さんは、この親子に、一体どんな処方をしたのでしょうか?

それが本書で説明される「行動分析学」。

ちなみに、タイトルの「メリットの法則」とは、
奥田さんがテレビ番組に出演し「行動分析学」を紹介した際に、
番組側が一般の視聴者にわかりやすいようにつけた造語のようです。

行動分析学とは、「直前 → 行動 → 直後」という3つの流れで
一つの行動をとらえ、因果関係を説明する学問。

「直前 → 行動 → 直後」で一つの行動をとらえることを
「行動随伴性」と呼ぶそうです。

奥田さんのところのに相談に来る前の、
アキラくんの行動随伴性は、次のとおりでした。

  直前 : お母さんに抱きしめられていない
   ↓
  行動 : 奇声をあげる
   ↓
  直後 : お母さんに抱きしめてもらえる

つまり、奇声をあげることはアキラくんにとって
メリットのある行動だったのです。

これに対して、奥田さんがアキラくんの行動随伴性を
変えるために用意した行動の処方箋は、次の3つでした。

  処方箋1.
  直前 : お母さんに抱きしめられていない
   ↓
  行動 : 奇声をあげる
   ↓
  直後 : お母さんに抱きしめられていない

  処方箋2.
  直前 : お母さんと一緒に部屋の中にいる
   ↓
  行動 : 奇声をあげる
   ↓
  直後 : お母さんと一緒にいる部屋から連れ出される

  処方箋3.
  直前 : お母さんに抱きしめられていない
   ↓
  行動 : 静かに一人遊びする
   ↓
  直後 : お母さんに抱きしめてもらえる

アキラくんが感じていたメリットを奇声をあげても与えずに、
他の行動をしたときに与えることで、行動を変えたのです。

奥田さんは、子どもの問題行動を改善するプロですが、
「すぐに弱音を吐く」、「ダイエットに失敗する」、
「ポイントカードの効果的な導入法」などの例も取り上げ、
本書で大人が活用できる行動分析学を紹介しています。

この本から何を活かすか?

  「好子」、「嫌子」、「出現」、「消失」

あらゆる行動は、この4つのキーワードで分析可能というのが
行動分析学の基本的な考えのようです。

奥田さんが勧めていた、杉山尚子さんの
行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由
も読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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