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僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか

僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)
(2012/11/30)
荻上 チキ

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満足度★★★
付箋数:20

編集プロダクションのスタジオビビさんから献本いただきました。
ありがとうございます。

本書は、ニュースサイト「シノドスジャーナル」および
メールマガジン「αシノドス」編集長の荻上チキさんによる
社会を前進させるための思想書。

  「本書のメッセージを一言で要約すれば、
  “これからの社会には、あなたの<ポジ出し>が不可欠だ” 、
  ということです。
  <ポジ出し>とは僕の造語で、ポジティブな提案を
  出すことを意味します。
  他人の提案に対し、延々とダメ出しを加えるだけでなく、
  もっとこうしたほうがいいと提案しあう議論を加速させなくては、
  もうこの社会は持ちません。」

確かに、荻上さんが言うように、延々と互いにダメ出しを続け、
同じ場所に立ち止まっているほど、もう私たちには余裕がありません。

しかし、荻上さんが目指すのは、革命ではなく、アップグレード。

  「社会のバージョンを、いきなり “2.0” “3.0” へと
  アップグレードできなくても、バグの修正を重ねることで
  “1.01” “1.02” と進歩させていくことはできる。
  だからこそ、バグの発見 → すみやかな是正、の反復が重要となる。」

日本のシステムにダメ出しをして、ガラガラポンを訴える
思想家もいますが、現実には様々な制約があり、
それは夢物語で終わっています。

ならば、「目の前に存在するバグ(問題)を丹念に潰していく」
というのが荻上さんの提案です。

ですから、本書は思想書でありながら、非常に現実的。

この話を読んで、私が思い出したのが「北方領土問題」です。

北方領土問題とは、北海道根室半島の沖合にある
4島の日露間の領土問題です。

敗戦後、択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の北方4島は、
ロシアに実効支配されたため、日本政府はロシアに対して
返還を求めています。

しかし、日本は4島一括返還にこだわって交渉しているため、
戦後60年以上経っても、交渉が進展していません。

それどころか最近では、ロシアからは北方領土問題なんて
存在しないと言われる始末です。

当初、ロシア側には2島返還で手打ちにしたいという
目論見がありましたが、日本が4島一括返還にこだわるあまり、
そのチャンスを逃してしまいました。

理想を掲げるのは、結構なことですが、
個人的には、現実的にできることを着実に進めた方が
良かった事例だと思っています。

さて、話を本書に戻すと、社会を一歩前進させるために、
私たちは、個人で何をすれば良いのか?

荻上さんが、本書で提案する1つは、
「シングルイシューのセミプロ化」という方法です。

  「これは、興味を持てる “シングルイシュー(特定の論点)”
  を持ち、一言物を申せるくらいの知識を備えた上で、
  具体的なカイゼン要求・実行してほしいということです。」

荻上さんは、本書で日本の抱えるバグを
総チェックをしていますから、
シングルイシューを決める際の参考になります。

やはり、世の中をマシにするために必要なのは、
1人1人の活動ということなのでしょう。

この本から何を活かすか?

萩上さんは、本書と同じタイミングで、
別の出版社からも本を出しています。

  「彼女たちの売春(ワリキリ)

こちらは、思想書ではなく100人超の女性にインタビューした
ルポルタージュのようです。

この本も読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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