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それで、どうする! 日本経済 これが答えだ!

田原総一朗責任編集  それで、どうする! 日本経済 これが答えだ! (2時間でいまがわかる!)田原総一朗責任編集 それで、どうする! 日本経済 これが答えだ! (2時間でいまがわかる!)
(2012/10/22)
榊原英資、竹中平蔵 他

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満足度★★★
付箋数:21

  「世間はお二人を犬猿の仲と見ていて、僕が鼎談するというと
  “二人がよく顔をあわせますよね” とみんな驚く。
  “僕は党派なんて関係ない、いい加減な人間だから、
  二人とも付き合ってくれるんです” と説明するんだ。

  ハッキリしていることは二つ。
  第一に、水と油のはずの榊原さんと竹中さんの意見が一致すれば、
  それは議論の余地がない確たる事実だ、ということ。
  第二に、二人の意見が食い違えば、それこそまさに日本の分岐点
  となる重要な問題だ、ということ。

  だから、この鼎談を本にして世に問うんです。」

本書は、田原総一朗さんが日本を覆う悲観論の代表を演じて、
日本の抱えるあらゆる問題を、榊原英資さんと竹中平蔵さんに
ぶつける鼎談(3人での座談会)本。

実はこの3人は、2010年にも「絶対こうなる!日本経済」という
鼎談本を出しています。

それから2年。

世界ではギリシャ危機に端を発する欧州危機がありました。

日本では東日本大震災があり、経済では円高が進みました。
そして民主党政権による迷走・・・・

本書では、日本経済、中国経済、アメリカ経済、
ヨーロッパ経済、原発問題など、
世間で議論されている問題に対してどうすべきかを、
田原さんが、榊原さんと竹中さんに問う形で話が進みます。

  ・なぜ、日本発のアップル、グーグルは生まれないのか?
  ・少子化、移民、未婚の母を認めるのか?
  ・日銀はもっと円を刷るべきなのか?
  ・なぜ、イギリスはユーロを導入しなかったのか?
  ・橋下徹は次世代のリーダーとして期待していいのか?

意外と榊原さんと竹中さんの意見が一致するところもあります。

2012年夏のタイミングで消費税増税を打ち出したのは
大きな間違いであること。

原発は段階的にやめていき、20年かけて原発ゼロという
目標でいいこと。などなど。

もちろん、面白いのは圧倒的に
榊原さんと竹中さんの意見が対立する論点です。

榊原さんは、日本はフランス型の福祉社会を目指すよう主張します。

日本は成熟国家なので、これ以上成長する必要はないし、
デフレを脱する必要もない。
円高でも少子化でも人口が減ってもいいという考えです。

一方、竹中さんは日本が目指すのは、
王室があるイギリス型社会であると主張します。

名目成長率は3%で、デフレ容認なんてとんでもない。
規制緩和して、企業はもっとグローバル化を
進めるべきという考えです。

ただし、鼎談としては興味深いテーマを扱っているものの、
あまりに多くの話を田原さんが振っているため、
それほど深い議論になっていないのが残念です。

個人的には、もっとテーマを絞って徹底的に
意見を戦わせて欲しかったところです。

この本から何を活かすか?

鼎談のテーマは、日本の教育、イジメ問題にも及びます。

まずは、イジメ肯定派の田原さんの見解。

  「いじめは、あって当然だよ。
  なくしたらひ弱な子どもしか育たない。」

次に、イジメっ子代表の榊原さんの言い訳。

  「僕はいじめていたほうかもしれないけれど、
  陰湿ないじめはしなかったし、
  全体として陰湿ないじめは少なかった。」

最後は、イジメられっ子の竹中さんの意見。

  「私のコメントはこうです。
  大人代表の国会議員も民間人大臣の私を必死にいじめていた。
  大人の代表がいじめるんだから、子どもにいじめるな
  と言っても無理で、そんなことでいじめはなくならない。」

やはりイジメられた竹中さんの言葉は説得力あります。

ちなみに、竹中さんはイジメられるなら、
学校なんて行かなくていいという考えです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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