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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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督促OL 修行日記

督促OL 修行日記督促OL 修行日記
(2012/09/22)
榎本 まみ

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満足度★★★
付箋数:16

想像してみてください。

あなたは、同棲している彼女がいる男性だとします。

「若い女性」から、次のような電話がかかってきて、
その電話に彼女が出てしまった場合の反応を。

  「あの~恐れ入ります、わたくしN本と申しますが、
  ○○さまは御在宅でしょうか?」

  「どういったご用件ですか?」
  
  「ええと、○○さまにご確認したいことがありまして・・・」

  「・・・アンタさぁ、○○とはどういう関係なの?」

  「こ、個人的にお電話しています・・・」

名前だけは名乗っても、どういう関係があり、
要件の説明もなければ、かなりの確率で怪しまれます。

その電話の声が、カワイイ女性の声だったら、
間違いなく彼女と喧嘩になるでしょう。

実は、これクレジットカードのキャッシングの督促の電話。

お金を借りていることは秘匿性が高いため、
こういったケースでは、要件も会社名も名乗れないそうです。

本書の著者、榎本まみさんの仕事は、
コールセンターでの「督促」業務。

榎本さんは、新卒で信販会社に入社して、
支払延滞顧客へ電話で督促する業務に就きました。

本書は、新人OLの榎本さんのストレスフルな職場を
コミカルに描いた本です。

私は、この本を書店やアマゾンで見かけても、
最初は読むつもりはありませんでした。

しかし、かなり長い期間、ベストセラーに入っていたので、
ついに重い腰を上げて読んでみました。

読んでみると、やはり、本書には売れる要素が詰まっていましたね。

まずは、文章が軽快なタッチで読みやすいこと。
掲載されている「4コマまんが」も大きなポイントです。

次に著者の榎本さんは、ちょっとトホホな新人OLというキャラで
非常に身近な存在に感じられること。

そして、一番のポイントは、普通の人はあまり遭遇しない、
非日常が本書の中にあること。

  「テメエ、今度電話してきたら、ぶっ殺す!!」

  「今からお前を殺しに行くからな―」

顧客から日常的に浴びせられる罵詈雑言。

顧客からのクレームは、働く人なら誰でも経験するものですが、
ここまでのセリフは、そんなに毎日聞くものではありません。

普通の新人OLが、自らの意思に関係なく
とんでもない世界に足を踏み入れてしまい、
ちょっと自虐的になりながらも、最後には気力を絞って前を向き、
少しずつ成長していく物語でもあります。

榎本さんと環境は違っても、自分の職場はストレスフルだと
感じている人も多いですから、共感できる人も多いでしょう。

個人的には、督促の仕事がイヤで辛いと言いながらも、
督促で多重債務者に立ち向かう方法を研究しようと
努力する榎本さんの姿勢には感心しました。

本書を読んで、まだまだ甘いなと感じた方には、
日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人
をオススメします。

こちらは、リアルな危険の中で働く女性の本です。

この本から何を活かすか?

  「私もコールセンターで働くうちにインフルエンザ、
  ノロウイルス、ありとあらゆる病気が季節ごとに
  パンデミックするのを目撃してきた。」

ちょっと、ツッコミを入れると、「パンデミック」は
「国をまたい」で伝染病が広がるさまを指す言葉。

私には少しオーバーな表現に感じましたが、
最近はこういう使い方をするのでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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