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価値創造の思考法

価値創造の思考法価値創造の思考法
(2012/10/26)
小阪 裕司

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満足度★★★★
付箋数:25

  「本書で語るビジネス現場での実践事例のほとんどは、
  私がさまざまな企業と共に実際に本書の考えに基づいて行なってきた
  ビジネス現場での出来事、あるいは本書の考え方を踏まえて
  私の知る企業が営んでいるものである。

  これらは “起こった出来事を解説した” のではなく、
  われわれ自身が “計画して起こしてきた・起こしている出来事” だ。

  この点は重要なので覚えておいてほしい。
  起こった出来事を分析したものと、計画的に引き起こしたものとは
  大きく異る。」

小阪裕司さんが言うとおり、偶然起こった出来事を後付で
解説したものと、計画的に起こしたものでは、天と地ほども違います。

計画して起こした出来事は、場所を変え品を変えても
再現できる可能性があるということです。

本書では、「ひと」を軸にして、
今まで見えなかった、その商品の価値を掘り起こします。

小阪さんが他の本でも紹介している例ですが、
本書では、フランス産ワインの事例を用いて、
商品価値を掘り起こす方法が解説されています。

  「商品名はエモーション・ド・テロワール、3800円。
  フランス産ワインで赤のフルボディ」

この紹介を見ても、特にこのワインを
飲みたいという気持ちは湧き上がりません。

次にもう少し情報を加えます。

  「このワインはジュヴレ・シャンベルタン、
  ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニ、
  マルサネという4種類の葡萄を使用しています。」

この情報を見ても、まだ「買いたい!」のスイッチは押されません。

では、このワインについて、
次のような説明が加えられたらどうでしょうか?

  「天才醸造家がフランス政府に逆らってまで創ったワインとは

  今、フランスワイン界で、天才と呼ばれているワイン醸造家がいます。
  それはヴァンサン・ジラルダンさんです。
  有名なワイン評論家のロバート・M・パーカーJr.も
  “彼のワインを見つけたら走って買いに行け” と言っているほどです。
  ところが、そんな彼がフランス政府に逆らって世に送り出した
  ワインがあります。それが、このワインなのです。」

この文面を読むと、普段ワインを飲まない私でも、
「飲んでみたい」と思いました。

見事に、この文面は私の「買いたい!」のスイッチを
押すことに成功しました。

これは、同じ商品でも感性情報を与えることで価値を創造し、
購買行動に結びつける実例です。

この本から何を活かすか?

では、どのようにしたら、
今ある商品をよみがえらせることができるのか?

小阪さんは、本書で価値要素を掘り起こすフレームワーク、
「価値要素採掘マップ」を紹介します。

このマップには、次の4つの質問が組み込まれています。

  質問1. 究極の質問
      「どうして私が今、あなたから、
      この商品を買わなきゃいけないの?」

  質問2. 「その商品やサービスが提供できる価値は、
      どんな『認知的価値』や『情緒的価値』なの?」

  質問3. 「この商品・サービスを利用するお客さんは、
      どのような『問題』が解決されるのか?
      どのような『心の充足体験』ができるの?」

  質問4. 「この商品はどんな思いでつくられ、
      どんな歴史を秘めているの?
      あるいはどんな匠の技が使われ、どんな希少性があるの?」

本書では、この「価値要素採掘マップ」以外にも、
「顧客の旅デザインマップ」などの「ひと軸」を中心とした
実践手法を詳説しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| マーケティング・営業 | 06:22 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 はじめまして。

 記事とても興味深く読みました。

 タイトルから入ると随分固い本のようですが、商売を学ぶのに役に立ちそうですね^◇^b

| 加美谷 | 2012/12/13 15:27 | URL | ≫ EDIT















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