活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT


≫ EDIT

欲望のマーケティング

欲望のマーケティング (ディスカヴァー携書)欲望のマーケティング (ディスカヴァー携書)
(2012/10/13)
山本 由樹

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、「美魔女」ブームが巧妙に作られた
ブームだったことを知っていましたか?

そのブームの仕掛け人こそが、本書の著者、
山本由樹さん(男性)です。

「美魔女」とは、40代を中心にした、年齢を超越した若さと
美しさを持つミドルエイジの女性たちを指す言葉。

山本さんが編集長を務めていた光文社のミドルエイジ向け
ファッション誌「美ST」から生まれた流行語です。

山本さんが仕掛けた第1回「国民的美魔女コンテスト」が、
2010年11月に開催されると、テレビや新聞、
他の雑誌でも紹介され、その宣伝効果はなんと22億円。

翌年開催された、同コンテスト第2回目の宣伝効果は
更に上昇し、67億円とも言われています。

その後、「美魔女」は社会現象化して、
コスメなどのアンチエイジング市場を掘り起こし、
1兆円規模まで成長しました。

では、山本さんは、どのようにして、
「美魔女」ブームを作ったのか?

その答えが、「欲望のマーケティング」。

注目したのは、人には言えない根源的な欲望です。

その欲望は、簡単には口に出されないので、
ニーズとしてはキャッチしにくいですが、
人を突き動かす大きな力を持っています。

  「顕在化されていない個人の欲望がその他多数の
  “潜在的な欲望” を代弁するとき、
  そこには新しいマーケットが生まれると思っています。」

欲望に狙いをつけて、「絞り込み(ターゲティング)」、
「巻き込み(エンクロージング)」、「揺り動かす(シェイキング)」。

この3段階の働きかけが、「欲望のマーケティング」なのです。

  「この本では主に美魔女のマーケティング戦略を
  実例として取り上げながら、雑誌メディアのみならず、
  広く企業の顧客創造や商品企画にも有効な
  “欲望のマーケティング” について語っていきます。」

山本さんの仕掛けたマーケティングの巧妙さは、
まさに驚きの連続。

直近のブームを題材にしているので、
その仕掛けによって、世間がどのように動いたのかが
リアルに伝わってくるところがいいですね。

また本書は、単にブームを作るだけでなく、
そこからどのように収益化(マネタイズ)するかについても
検証されています。

この手の本を読んだときに考えなければならないのかが、
紹介されているマーケティング手法が、ただの後付の解釈なのか、
それとも再現可能な方法論なのかという点です。

山本さんは、2012年7月に光文社を退社して、
自身のマーケティング手法を活かすための出版社
「gift(ギフト)」を立ち上げました。

この出版社が成功するかどうかで、「欲望マーケティング」が
再現性のある方法論であるか否かがわかります。

この本から何を活かすか?

  「美魔女もどうかと・・・やり過ぎ感のある人が美魔女と
  TVで言われるような・・・どうみても痛いです」

  「予測変換の中に “美魔女” ってあるけど、ATOKどうした?w」

  「40過ぎのババアを美魔女(笑)とか持ち上げてる風潮
  ・・・ファックだね」

  「旦那のためとか言ってるけど、ただの自己顕示欲の固まり」

美魔女がテレビで特集された後、ネット上にはこのような
反感のレスポンスもあるようです。

しかし、こういったネガティブな反応が一定数あることも、
社会現象化には欠かせないと山本さんは言います。

  「拡散していく過程で “好悪” とりまぜたレスポンスが
  本来 “オーディエンス” ではない人たちを “巻き込み” ながら
  “ファン” を増やし、社会現象化していくのです。」

つまり、賛否の別れるところにこそ、
ブームの芽があるということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

| マーケティング・営業 | 06:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ikadoku.blog76.fc2.com/tb.php/1658-abcc4cdc

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT