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現実を視よ

現実を視よ現実を視よ
(2012/09/21)
柳井 正

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満足度★★★
付箋数:22

  「いい加減に目を覚ませ。
  バブルの崩壊後、二十年にわたってこの国は衰退し続けてきた。
  そのあいだ、日本もその一員であるアジア諸国がいったい、
  どれほど変貌を遂げたのか、現実を直視できている人は、
  どのくらいいるのだろうか。」

柳井正さんの本から伝わってくるのは、強烈なまでの危機感。

なんと言っても、本書のプロローグの見出しは、
「成長しなければ、即死する」ですから。

柳井さんにしてみると、今の日本人も企業も国も、
すべてが平和ボケで、危機感もなくのうのうと過ごしているように
感じるのでしょう。

奇跡的な経済成長をしていた頃と比べると、
今の日本人は自信をなくし、一部には成長を諦める雰囲気さえ
漂っていますから、柳井さんにとっては許しがたい状況なのです。

そんな閉塞感につつまれた日本の状況が、
ますます柳井さんの心に火をつけ、
貪欲さとアグレッシブさに拍車をかけているように感じます。

本書で柳井さんは、日本の未来を変えるために、
ダメな日本人に徹底的に喝を入れます。

柳井さんが本書で伝えるのは、次の10のメッセージ。

  message1. 起こっていることは、すべて正しい
  message2. 人間は求めていい
  message3. 需要は「ある」のではなく「つくりだす」
  message4. サムスンに躍進の秘訣を聞きに行け
  message5. 売れる商品は、世界中どこでも同じ
  message6. 100億円売ろうと決めねば、100億円売れない
  message7. 戦うのなら「勝ち戦」をすること
  message8. 日本語はハンデにならない
  message9. 日本の「商人道」を取り戻せ
  message10. 苦しいときほど「理想」をもて

私が、意外だったのは、message8.の
「日本語はハンデにならない」のくだり。

社内公用語を英語にしているファーストリテイリングの
柳井さんから、こんな言葉が出てくるとは思いませんでした。

  「日本語で考えた日本語の思考を、英語でしっかり伝えていく。
  そして、世界の人たちに日本のことを理解してもらう。
  日本語の微妙なニュアンスを英語に翻訳することは難しいが、
  あくまで英語と日本語の関係は、そうあるべきである。」

本書全体を通してみると、柳井さんの話は、
主張の裏付けがあるとは限りませんし、
論理的とも言いがたいところもあります。

その多くは、いままで自分で戦ってきた中から得た経験論。

一般の人から見ると、単なる思い込みとしか
思えないような主張もあります。

しかし、そんな世間の声には耳も貸さず、常識にも縛られず、
己の信じる道を、理想の実現に向けて突き進むところが、
柳井さんのカリスマたる所以なのでしょう。

60歳を過ぎてもなお、枯れることのない柳井さんの
ベンチャースピリットには、頭がさがる思いです。

この本から何を活かすか?

  「ほとんどの日本人は、自分のことをまあまあ金持ちだと思っている。
  日本では平均的かもしれないけれど、世界のなかではかなり上。
  アジアだけに限定すれば、自分の生活レベルはトップクラスだろう―。
  (中略)これは、まったくの間違いである。」

これって、日本で1番の資産家の柳井さんらしい考えです。

柳井さんは日本で1番でも、世界の資産ランキングでは
100位前後だからの発言なのかもしれません。

しかし、お金があるとかないとか考えるときに、
殆どの日本人は、そんなグローバルな比較をしません。

柳井さんは危機感を駆り立てるためにこのように言っていますが、
私には、金を持っているかどうかを他人と比較しても、
あまり意味がないように思えます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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