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外資系金融の終わり

外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々
(2012/09/14)
藤沢 数希

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満足度★★★
付箋数:21

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門
から約1年ぶりの、藤沢数希さんの著作。

  「本書では、世界同時金融危機、リーマン・ショック、
  ギリシャ・ショック、そしてユーロ危機に至る最近のマクロ経済学の
  重要なトピックの解説を縦糸に、そして、こうした経済環境のなかで
  激変する金融業界の赤裸々な内幕を横糸にして、
  これからの世界経済、そして日本経済の未来を考えていく。」

藤沢さんは見ている未来は、現在の外資系巨大金融機関が
世界経済を牛耳る時代が終わりを告げ、
代わりに無数のヘッジファンドや個人経営のブティック投資銀行が
主役となる時代です。

それは、リスクの一極集中から、リスクが分散された
金融市場を意味します。

個人的には、リスク分散は正しい方向だと思いますが、
ヘッジファンドの時代が来るのは想像できません。

それはヘッジファンドが身近な存在ではないからかもしれませんし、
日本という特殊な環境の中に身を置いているからなのかもしれません。

いずれにせよ藤沢さんは、現在、ヘッジファンドの
設立に向けて準備をしているそうです。

本書は、藤沢さんのブログ「金融日記」と比べると、
かなり表現は控えめ。

それでも一般書籍の中では、十分、シニカルな視点と
辛辣な表現が楽しめます。

例えば、藤沢さんは「FRBは世界最大のヘッジファンド」
だという見方をしています。

  「さて、バーナンキが運用する、この世界最大のヘッジファンドだが、
  パフォーマンスはじつは絶好調なのである。(中略)
  もし、バーナンキが通常のヘッジファンドの条件で “2・20”
  (マネジメント・フィーが2%で成功報酬が20%)で運用を
  引き受けたとしたら、報酬は年1兆円を軽く超えることになる。」

またユーロ問題については、こんなコメントも。

  「アメリカでは、貧乏人の住宅ローンを寄せ集めたMBSのクズを
  更に束ねたCDOが、急にアメリカ国債並のトリプルAの信用を
  得るという奇跡が起こっていた。
  日本では並程度の容姿の若い女を大量に寄せ集めて結成された
  アイドルグループAKB48が大ブレークし、プロデューサーの
  秋元康に巨万の富をもたらした。
  そしてヨーロッパでは、二流国家を寄せ集めて
  通貨をユーロに変えると、二流国家の金利も低下するという
  マジックが起こっていたのだ。
  “寄せ集める” というのは、どうやら七癖隠す不思議な力を
  持っているようなのだ。」

本書には藤沢さんお得意の、恋愛工学の話は、
あまり出て来ませんが、十分刺激的です。

年収200万円の人が多い時代に、年収2000万円のセールスや
アナリストを貧乏人と呼ぶ藤沢さん。

別世界から見る藤沢さんの視点を楽しんで読める人はいいですが、
そうでない人からは、妬みを買うことは間違いありません。

しかし、一般人からの嫉妬や反感があればあるほど、
藤沢さんはそのエネルギーを利用して、
一層、カリスマ度を高めていくような気がしますね。

この本から何を活かすか?

本書では、一部の表現が黒塗り(伏字)にされています。

これは過激な表現の自主規制なのでしょうか?

個人的には、隠すことで読みたいという欲望を掻き立て、
藤沢さんのブログ「金融日記」へ誘導したいのかなと
勘ぐってしまいました。

更に、ブログに行くと、有料メルマガがチラ見せされているので、
メールマガジン「週刊金融日記」へ誘導されてします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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