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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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日本大沈没

日本大沈没日本大沈没
(2012/08/24)
藤巻 健史

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満足度★★★
付箋数:17

私は藤巻健史さんの長年のファンなので、
藤巻さんの予想が外れ続けようとも、
たとえ書いてある内容が同じだとわかっていても
新刊が出たら必ず読みます。

今回も、概ねいつもと変わりませんから、
私のような藤巻さんファンの人以外は、
読む必要がないのかもしれません。

本書で、私の目を引いたのが「タクシー初乗り」の例え話。

藤巻さんの本や講演会には、必ず出てくるハイパーインフレに
なった時の説明ですから、読んだり聞いたりしたこともある人が
多いと思います。

仮に、タクシーの初乗りが100万円になってしまったら、
国の借金は実質棒引きになり、現金しか持っていない人の資産は
紙くず同然になるという話です。

他には誰もそんな喩え話を使いませんが、
「タクシーの初乗りが100万円」を商標登録(?)してもいいのでは、
と思えるぐらい藤巻さんお気に入りの説明です。

しかし、本書はちょっと違いました。

  「ちょっと極端な例で申し訳ないのですが、
  ハイパーインフレ(ものすごいインフレ)が来て、
  タクシーの初乗りが9兆円になったと考えてください。」

いつもの極端な「100万円」の例がパワーアップして、
「9兆円」になっている・・・・・

これを藤巻さんらしくて微笑ましいと考えるか、
何を馬鹿なことを書いているんだと怒るかが、
ファンとそうでない方の違いです。

さて、藤巻さんと言えば、日本が財政破綻すると煽り、
円安になると叫ぶ「オオカミおじさん」と思われがちですが、
別にすべての予想が外れているわけではありません。

ここでは、藤巻さんのメインとなる予想を検証してみましょう。

1. 日本が財政破綻する、ハイパーインフレになる

この予想は今のところ当たっていません。

誰もがこの予想が外れることを願っていますし、
正常な国家なら、そうならないように対策を打ちます。

ただし、実際に破綻する可能性が少なくても、
そうなった時のことをシミューレーションしておいて
損はないと思います。

2. 円安になる

これも藤巻さんのここ10数年来の主張で、
完全に外れていると思われがちな予想です。

確かに、藤巻さんは当初は円安予想をしていましたが、
途中から景気対策のための円安待望論に変わっています。

当初の円安になる予想は完全な大外しですが、
円安にならないから景気が回復しないという主張は
当たっています。

3. ユーロは崩壊する

ユーロは固定相場制と同じなので、いずれ破綻する
という主張で、藤巻さんの主張の中では
一番先見の明があり、当たる可能性がある予想です。

藤巻さん自身もそう思ったのか、本書では最初の章が
ユーロ崩壊についての内容になっています。

4. 米国株を買え

どのタイミンで投資するか、どの期間で考えるか、
あるいは何と比べるかが問題ですが、
リーマン・ショック後、米国株は比較的堅調に回復しています。

ただし、日本から投資する場合は為替の影響を受けますから、
米国株が上がっていても、為替で損をしている人もいるでしょう。

この本から何を活かすか?

本書は発売10日で4刷、10万部を超えたそうです。

毎回言っていることは同じなのに、不思議なくらい
藤巻さんの本はよく売れ、講演会もよく人が入ります。

また、次の本が出ることが決まったようです。

生涯ディーラーの藤巻さんが、現在どのくらいのポジションを抱え、
損をしているかはわかりませんが、
印税と講演会の収入で、多少の穴埋めができているはず。

藤巻さんにとっては、本の執筆と講演会が
リスクヘッジになっているのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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