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金融の本領

金融の本領金融の本領
(2012/06/27)
澤上篤人

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満足度★★★
付箋数:20

  「第1章は澤上さんに、ご自身の経歴と、
  それにリンクした金融の歴史についてお伺いたいのですが。」

本書はこのようなインタビューから始まります。

インタビューされるのは、長期投資のカリスマ澤上篤人さん。

1999年8月24日に「さわかみファンド」を
運用資産16億円でスタートさせ、
日本に長期投資の考えを広めました。

澤上さんのブレない長期投資の哲学に感銘を受け、
「さわかみファンド」で積立を始めたり、
自分で長期投資を始めた人も多いはずです。

「さわかみファンド」がスタートした当時は、
長期投資のスタンスで、手数料を抑えた直販型のファンドは
ほとんどありませんでした。

それが2012年現在では、直販型ファンドは11本に増加。

「さわかみファンド」にとっては競合となるものの、
澤上さん自身は、日本の個人投資家もやっと選択できる
環境になってきたとを歓迎し、今後も40本程度まで
長期投資ファンドが増えることを期待しています。

「さわかみファンド」の純資産額は、今や2000億円超。

また、これだけの長期投資ファンドが日本に誕生したのも
澤上さんが一貫して長期投資の重要性を訴えきたことが
大きく影響しています。

さて、これまで著作やメディアで長期投資哲学を
訴えてきた澤上さんですが、それほど自身のキャリアについて
多くを語っていませんでした。

恐らく、自分の経歴を語るよりも、
長期投資の重要性を語ることを優先してきたからでしょう。

しかし、本書では前半90ページがインタビューになっているので、
いかにして「長期投資のカリスマ澤上篤人」が
できあがったかが語られています。

澤上さんは、大学卒業後、松下電器に就職するも1年弱で退社。
すぐにスイスの大学院に留学しました。

留学した澤上さんは、スイスで新聞広告を出したそうです。

  「アルバイト求む。当方、英語とフランス語ができる、
  政治経済専攻の日本人大学院生。」

すると、すぐに21社から返事があり、その中から投資運用会社の
スイス・キャピタル・インターナショナルで、
アルバイトとして働くことで、金融人生をスタートさせました。

ここで気になるのが、1970年当時、どうして澤上さんは、
英語とフランス語ができたのか?

インタビュアーはそこを逃さず、澤上さんに質問しています。

  「基本的にはラジオで覚えた。僕のフランス語習得のコストは
  900円だよ。あの頃、NHKのテキストが1ヶ月50円。
  それを1年半続けた。(中略)
  めちゃくちゃ集中して、テキストを丸暗記した。
  聞いて聞いて聞きまくって、全部覚えちゃう。
  これが語学上達の要諦だね。これ以外にはない。」

アルバイトとして働き出した澤上さんでしたが、
スイス・キャピタルの優秀な人たちに魅了され、
お金はいらないから好きなだけ仕事をやらせてくれと申し出。

猛烈に働いた澤上さんは、3ヶ月後には社員として採用され、
アナリスト、ファンドアドバイザーへと昇進していきます。

本書では、若き日の澤上さんの話が聞けて新鮮でした。

後半では、いつものように澤上流「長期投資の極意」と、
日本の明るい未来に向けて、私たちが今、
どんな行動をすべきかが語られています。

この本から何を活かすか?

私は、澤上さんの長期投資の考えには共感しますが、
「さわかみファンド」には投資していません。

それは、「さわかみファンド」が大きくなり過ぎたから。

大きくなったからといって、その哲学がなくなった
わけではありませんがファンドのパフォーマンスは、
日経平均やTOPIXのインデックスファンドと、
あまり差がなくなってしまいました。

そんな訳で、私が現在投資しているのはもっと規模の小さい、
鎌倉投信の「結い2101」です。
さわかみVS鎌倉

青のグラフ9Q311103が「結い2101」
赤のグラフ71311998が「さわかみファンド」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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