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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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僕は、だれの真似もしない

僕は、だれの真似もしない僕は、だれの真似もしない
(2012/07/23)
前刀 禎明

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満足度★★★
付箋数:20

  「iPodを聴くな!」

本書で、こう訴えるのは、前アップル日本法人代表の前刀禎明さん。

別に辞めたアップルに恨みがあるわけではありません。

また、音楽を聴くのはiPodでなくiPhoneやウォークマンがイイと
別のミュージックプレイヤーを奨めている訳でもありません。

  「これが電車のなかならまだいいのですが、
  散歩中や森林浴中なら、もったいなさ過ぎると思いませんか?」

前刀さんが大切にするのは、五感をフルに使うこと。

散歩中なら、鳥のさえずりや、風が草木を揺らす音など、
その一瞬にか感じとれない自然の音に触れ、感性を磨くことが、
セルフ・イノベーションにつながると説明します。

前刀さんが、本書を著したのはセルフ・イノベーションを
起こすことの大切さを伝えたかったから。

  「この本は、僕の半生記でも、起業物語でもありません。
  流れのなかで、自分がいままでアップルをはじめとする企業で
  見てきたことをとりあげますが、それはすごいことでも
  何でもありません。僕にとってはもはや過去のことだし、
  読者にとっても結局はひとごとです。」

前刀さんは、ソニー出身で、ベイン・アンド・カンパニー、
ウォルト・ディズニーやAOLを経て、1999年にライブドアを創業。

その後、2004年にスティーブ・ジョブズさんの面接を受け、
米アップルのマーケティング担当ヴァイス・プレジデントに就任。

日本でも感性に訴えるマーケティング手法で、
iPod miniを大ヒットさせ、「iPod」の仕掛け人と呼ばれました。

アップルを辞めた後は、人材教育会社リアルディアを創業し、
現在に至ります。

そんな経歴を持つ、前刀さんを出版社が放ておくはずもなく、
今まで何度も執筆の誘いを受けたことがあったそうです。

しかし、前刀さんはその誘いをことごとく断ってきました。

それは、「僕は、誰の真似もしない」という信念があったから。

つまり自分の経験やノウハウを本にまとめても、
それを読んだ読者は、人の真似をすることになると考えたからです。

前刀さんが価値をおいたのは、常識にとらわれず、
自分で考え、セルフ・イノベーションすること。

しかし、そんな考えの前刀さんにも変化がありました。

  「ところが、あまりにも自己改革しなくなってしまった
  日本の現実を前に、少し考えが変わってきました。
  自分がやってきたことや考え方、技術をそのまま伝えることに
  価値があるとは思えない。でも、一度もセルフ・イノベーション
  したことがないけれど、  “変わりたい・・・・”  と
  もがいている人に、きっかけくらいは紹介できるかもしれない。」

そうして筆を執ったのが、初の著作となる本書です。

読者サービスとして、ジョブズさんとのエピソードは
盛り込まれていますが、それがメイントピックではありません。

セルフ・イノベーションするために捨て去ること、決意、
アクション、トレーニングなどを伝えることが本書のテーマです。

  「スティーブはすごい人でした。
  でも、僕もあなたもスティーブではない。
  誰の真似もせず、自分にしかできない方法で人々を感動させる人が、
  日本からどんどん出てきてほしい。これが、僕の願いです。
  さあ、セルフ・イノベーションの旅に出ましょう。」

この本から何を活かすか?

セルフ・イノベーションには、ロジカルシンキングや
データ重視のマーケティングは邪魔?

  「ロジカルシンキングからは常識的な発想しか出てきません。
  マーケットリサーチは極論すれば後追いしかできない。
  だからセルフ・イノベーションには邪魔になってしまうのです。」

前刀さんが重視するのは「アナログ思考」。

「アナログ思考」と言っても、すいぶん漠然としていますが、
要は常識や数字にとらわれない自由な発想で、
予測ではなく創造にエネルギーを注いた方がいいとの考えです。

ロジカルシンキングを捨てるのは勇気が要りますが、
そうしないと、ぶっ飛んだ発想は出てこないのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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