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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。

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思考力が目覚める ロジカル頭脳問題集

思考力が目覚める ロジカル頭脳問題集 (新書y)思考力が目覚める ロジカル頭脳問題集 (新書y)
(2012/08/04)
大石 哲之

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満足度★★★
付箋数:20

「シカゴにピアノの調律師は何人いるのでしょうか?」

これは、最も有名なフェルミ推定の問題です。

最近では、IT企業やコンサルティング会社などの面接試験で
フェルミ推定問題が出題されると注目されていますね。

この手の問題は、答えが合っているかどうかは重要ではありません。

問われているのは、論理の組立とその合理性。

フェルミ推定問題を解けるようにするには、
例題を見て納得するのではなく、何問も自分で解いてみて、
思考の道筋を身に付ける必要があります。

その時に必要なのが問題集。

本書は、タイトルそのままですが、
論理的思考力を身に付けるための問題集です。

著者はロジカルシンキング系の本で定評のある大石哲之さん。

本書では、三部構成で厳選された55問題が掲載されています。

  ・フェルミ推定問題 (解説付き13問、練習問題11問)
  ・ロジカル会話問題 (解説付き16問、練習問題5問)
  ・ビジネスケース問題 (解説付き4問、練習問題6問)

三部それぞれの考え方が数ページにまとめられ、
各問題+種別+難易度+前提+ヒントが1ページに、
その後で3~7ページを割いて解説が掲載される構成です。

解説はかなり丁寧でかわりやすく、
難易度表示などもありがたいのですが、個人的には、
前提やヒントは問題とページを分けて欲しかったですね。

私がフェルミ推定問題を解く場合、ロジックの組立よりも、
何を前提条件として使えるか判断するところの方が、
時間がかかってしまうからです。

ですから、前提条件の洗い出しから訓練したい場合は、
問題文の下の前提条件やヒントは目隠しして
取り組む方がいいと思います。

また、本書ではフェルミ推定問題が前面に出ていますが、
第二部で扱っている「ロジカル会話問題」の方が、
実際の日常やビジネス上で使う場面が多いと思います。

例えば以下のような問題が本書には掲載されています。

  Q21 難易度★★☆ 日常会話
   再プレゼンを成功させるためには、社内でどのような
   話し合いをすべきか考えてみましょう。

  山田課長 「半年前にプレゼンが通らなかったA社に、
       もう一度同じ商品企画を出してみよう」
  佐藤さん 「企画内容を検討しないと、再度プレゼンしても
       難しいのではないでしょうか」
  山田課長 「状況がかわったからいけるかもしれない。
       君は嫌なのか?」

一体、どんな状況がかわったかもわかりませんし、
嫌なのか?と聞かれても困りますよね。

  Q26 難易度★★☆ 論理学問題/因果関係
   「8割痩せたダイエット」の妥当性を考えてみましょう。

  A子 「何やってるの」
  B子 「えっ、知らないの。○○ダイエットよ」
  A子 「そんなので本当に効果があるの?」
  B子 「実際に8割の人が痩せたんだから、私もやるわよ!」

いかにも、ダイエットブームにありそうな会話ですね。

シカゴのピアノの調律師の人数を推定するより、
こういった会話のほうが遭遇する機会は多いので、
個人的にはこの「ロジカル会話問題」が掲載された
第二部がけっこう良かったと思います。

この本から何を活かすか?

本書で「ロジカル会話問題」を解くために紹介されているのが、
論理学のツールです。

因果関係、帰納法、演繹法、弁証法、論点の整理、
問題点の見極め、悪魔の証明、白紙の証明、フレームワーク

この中で、私が知らなかったのは「悪魔の証明」です。

これは存在しないこと、起きないことを証明することで、
基本的に不可能な証明です。

裁判で言うところの「推定無罪の原則」が基本なので、
あることは証明できても、ないことの証明は困難です。

議論が「悪魔の証明」に陥らないよう、注意しなければなりません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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