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挑戦する脳

挑戦する脳 (集英社新書)挑戦する脳 (集英社新書)
(2012/07/13)
茂木 健一郎

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満足度★★★★
付箋数:23

  「私たち人間の脳は、いかに “挑戦する” 存在であるか。
  挑戦を通して、私たちはいかに変わっていくか。
  そのことを、これから考えていきたいのである。」

このように茂木健一郎さんが考えて始まった、
「脳と挑戦」についてのエッセイ。

人間の歴史は、挑戦の歴史。

人間は未知の領域に挑戦し続けたからこそ、
今の文明を築きあげることができました。

それは、私たちの脳にとって、挑戦することが
いかに大切であるかを物語っています。

本書は、茂木さんが集英社の読書情報誌、
「青春と読書」2010年1月号~2011年8月号に
掲載したエッセイをまとめたものです。

内容は、脳と挑戦について論じてはいるものの、
やはりエッセイの域を出ません。

しかし、茂木さんは「脳科学者・茂木健一郎」あるいは、
「タレント・茂木健一郎」というブランド力を生かして、
一般の人が経験することができないことを経験しています。

例えば、キム・ピーク(2009年没)さんへの取材。

ピークさんは、映画「レインマン」で
ダスティン・ホフマンさんが演じたサヴァン症候群の
レイモンド・ハビットの実在モデル。

ピークさんは、脳に障害があり、
父親の助けがなければ、社会生活を送るのが困難な一方で、
9000冊以上もの本の内容を暗記し、
人が生年月日を言えば、それが何曜日であるかを当てる
「カレンダー計算」能力を持っていました。

映画「レインマン」は、脚本家のバリー・モローさんが
1984年にピークさんに出会ったことがきっかけで誕生。

後にアカデミー賞・脚本賞を受賞したモローさんは、
感謝を表すために、オスカー像をピークさんにプレゼントします。

これがピークさんが、他の人とコミュニケーションを
取るのに大いに役立ちます。

  「脚本家バリー・モローが譲ってくれたオスカー像を
  キムとフランの父子はどこに出かけるときにも持ち歩いた。
  オスカー像を見せて、手に持たせてあると、
  誰もが喜ぶということを知っていたからである。」

茂木さんは、テレビ番組の取材でピークさん父子に面会。

サヴァン能力者の逸話として語られるピークさんだけではなく、
リアルな体験談として、この面会について書かれています。

  「キム・ピークの横にいることは、一つの宇宙を
  のぞきこんでいるかのような体験だった。
  私はキムという存在を畏怖し、
  同時に限りない敬愛の気持ちを抱いたのである。」

また、これもテレビ番組の取材ですが、茂木さんが、
盲目の天才ピアニスト、デレク・パラヴィチーニさんと
面会したエピソードについても本書で紹介されています。

この方も、一度聞いた曲は忘れずに正確に再現できるという
サヴァン能力を持つ一人。

このような特殊な例を挙げ、脳と挑戦について語られても、
一般人である私たちが、その話を活用でききることは、
ほとんどありませんが、エピソードとして読む分には貴重です。

個人的には、茂木さんがピークさんとパラヴィチーニさんに
取材した話だけでも、本書を読む価値が十分にありました。

この本から何を活かすか?

茂木さんが取材した時のものではありませんが、
キム・ピークさんとデレク・パラヴィティーニさんの映像です。

キム・ピークさんの映像はこちらです。


デレク・パラヴィチーニさんの映像はこちらです。


Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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