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2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する
(2012/08/03)
英『エコノミスト』編集部、船橋 洋一 他

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満足度★★★
付箋数:20

  「2050年、日本のGDPは韓国の約半分になる。」

こんな驚きの予測を、発表するのは英エコノミスト誌。

本書は、同誌の記者による未来予測の本です。

本書の第12章「グローバリゼーションとアジアの世紀」の中で、
文章での言及はないものの、掲載される表で、
冒頭の日本と韓国のGDPの大逆転現象が示されています。

購買力平価ベースで計算し、1人当りのGDPを
アメリカを100とした場合、日本と韓国は次のようになると。

     2010年   2030年   2050年
  日本  71.8    63.7    58.3
  韓国  63.1    87.8    105.0

日本が凋落する予想は、そうなって欲しくはないものの、
現状を見る限り、ある程度仕方ないようにも思えます。

しかし、いくら購買力平価ベースの予測であっても、
韓国のGDPがアメリカを超えるというのは、信じ難いですね。

このパートの執筆を担当した方は、
中欧・東欧担当の地域アナリストのようですから、
アジアのメインである中国以外は、
予測の精度が、あまり高くないのかもしれません。

当たり前の話ですが、未来予測には、
当たるものと、当たらないものがあります。

当たる未来予想の代表は人口動向です。

実は、それ以外の未来予測は、それほど当たりません。

なぜ未来予測は当たらないのか?

本書では、最終章でその理由が説明されています。

なんだか、さんざん未来予想をしておきながら、
最後になって、未来予測が当たらない理由を説明するなんて、
どこか言い訳がましい感じがしますが、
とりあえず、挙げられている理由を見てみましょう。

理由は2つあります。

  「ひとつは、良いニュースは目立たず、
  人の記憶に残りにくいからだ。

  悪いニュースだけが残り相互に関連するという
  認知バイアスが人間の側にあるので、
  そうした予言をすることが受け入れられてしまう。

  もうひとつは人間が対策を講ずることを無視しているからだ。

  資源が枯渇する、食料が枯渇する、というのは終末予言の
  典型的なものだが、技術革新による “低価格化” が
  起こるということを無視している。」

日本のGDPが韓国のGDPの半分になるという予測も、
そもそもが怪しい話ですが、日本が奮起して策を講じることで、
予測が外れて欲しいものです。

本書では、世界の人口、経済成長、ソーシャル・ネットワーク、
言語、宗教、地球温暖化、宇宙、科学など様々な分野の
未来予測がなされています。

あくまでも、いくつかあるシナリオの一つに過ぎませんが、
可能性が少ないシナリオであっても、
想定内として行動指針を決めておくことは大切です。

この本から何を活かすか?

  「ナイジェリアが映画の都になっている」

映画の都と言えば、ハリウッド。

しかし、入場料単価が低いため興行収入では
本場ハリウッドには敵わないものの、
近年、インドの映画館・来場者数は、アメリカを大きく上回り、
ムンバイ(旧ボンベイ)は「ボリウッド」と呼ばれてるようです。

そして、本書では経済成長と人口集積が進むアフリカでも、
映画産業が発展すると予測しています。

既に、ナイジェリアの「ノリウッド」はアフリカ諸国に
多数の映画を供給し、制作本数ではボリウッドに次ぐ、
世界第2位になっているそうです。

更に今後は、ガーナの「ガリウッド」、
リベリアの「ロリウッド」が台頭してくると。

ノリウッドをはじめとするアフリカ映画、
どんなものか、一度見てみたいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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